【西武】渡辺久信GM兼監督代行インタビュー 「バッターはもっと割り切って振ってほしい」とコメントした意図とは?
6月11日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われた交流戦、西武ー広島1回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの渡辺久信GM兼監督代行にインタビューした模様を放送した。「バッターはもっと割り切って振ってほしい」とコメントした意図を訊いた。
――甲子園での試合(6月8日、阪神―西武2回戦)後に、「バッターはもっと割り切って振ってほしい」とコメントしましたが、具体的にどういうことですか?
渡辺「今のうちの打線はどっちつかずになっているので、いろいろな球を追いかけていると、なかなか点に絡んでいかない中で、しっかり狙い球を絞りながら一発で仕留めるような形を作ってほしいなということです。相手のピッチャーも1軍のピッチャーだと、1打席で何球も甘い球が来るわけでもないと思うので、甘い球をファールにしていると結果も出てこない。一発で仕留めるような、そのくらいの集中力を持って実際に打席に立ってほしいし、どういう形でもまずは塁に出るという気持ちを持ってほしいですね。例えば追い込まれたら、フォアボール狙いでもいいぐらいな打席を作ってみたり、そういった1人1人の自己犠牲も必要になってくると思うので、チームのためにどうすれば得点できるのか、しっかり自分の役割分担を全うしてほしいなと思います」
――育成枠の外野手ルーキー奥村光一選手と支配下契約を結びました。彼の良いところはどこでしょうか?
渡辺「ガツガツしているところですかね。非常にハングリーな選手でもありますし、野球に対してすごく飢えているというか、そういうところは入団したときから見受けられていました。能力的にはいいものを持っているので、そういうギラギラした目をもってこれから1人でも多くの選手にやっていってほしい。負けがすごくこんでいる状況でなかなか難しいかもしれないですが、ただ我々はまだ敗者じゃない。シーズンまだ試合を残していて、敗者みたいな顔して野球やっていたら駄目だと思うので、とにかくギラギラいってほしいなと思います」
――今夜の先発は今井達也投手です。前回スワローズ戦(6月4日、ヤクルトー西武1回戦)の投球、どのように評価していますか?
渡辺「彼はすごく勝ちたいという気持ちが前に出る選手なので、前回は最後1人のところで交代して後ろがやられちゃったというところはこっちの責任なのでね。そこまでしっかり球数も放ってくれたと思うし、ずっと悪くはないですね。ただ(髙橋)光成のときも言いましたけど、エースたるものはチームに勝ちをもたらすのがエースというところだと思うので、(今井)達也もそのぐらいの域に達しているピッチャーなので、とにかくどういう形であっても勝てる試合にしてほしいなと思います」
――昨日の練習後の囲みで、今井投手は「まだ信頼が足りなかった。最後まで投げ切らせてもらえるぐらい信頼を得ないと」ということを話していたようですが?
渡辺「信頼はしているのですけどね。前回はその形が一番だと思って交代したので、本人は信頼が足りなかったと言っているかもしれないですが、信頼はしています」
――今日は花咲徳栄高校の吹奏楽部がライオンズを応援します。どんな感じになると思いますか?
渡辺「吹奏楽部がすごく強いとのことで、勝ち運を持ってきて欲しいですね(笑)。強い吹奏楽部に」
※インタビュアー:斉藤一美アナウンサー