意外と知らない。「マイクロファイバークロス」の“NGな使い方”「かえって汚れを広げる」
お掃除スペシャリスト(クリンネスト1級)の三木ちなです。お掃除に便利な「マイクロファイバークロス」、ご家庭でも愛用している方は多いのではないでしょうか? しかし、万能なマイクロファイバークロスにも注意点があります。使い方を間違えると、傷ができたり汚れが広がったりすることも……。そこで今回は、うっかりやりがちな「マイクロファイバークロスのNGな使い方」をご紹介します。
NGその1.洗わずに使いまわす
マイクロファイバークロスは、極細の化学繊維が汚れを絡めとるのが特徴です。しかし凹凸に絡まった汚れは、お手入れしないとずっとクロスに残ったまま。見た目はキレイでも、中には皮脂やホコリがごっそり吸着されています。
そのため、洗わずに家中をお手入れすると、キレイになるどころか汚れを広げてしまう場合があるんです。また、繊維に絡んだゴミが素材に傷を付けるおそれも……。
マイクロファイバークロスでお手入れするには、クロスの洗濯が必須です。ちなみに、漂白剤・柔軟剤や煮沸消毒は素材が傷むためNG。乾燥機にかけると生地がボロボロになるので、洗濯用洗剤で洗ったら自然乾燥させましょう。
NGその2.デリケートな素材や場所に使う
万能に見えるマイクロファイバークロスですが、場所によっては不向きな素材もあります。たとえば天然木の家具・無垢材・漆器などの表面は、傷をつけるリスクがあるんです。このほか、コーティング加工がされている場所(鏡をくもりにくくするためのエコミラー)や塗装面などやわらかい素材も使用NGです。
基本的には、マイクロファイバークロスよりもやわらかい場所・素材には使わないようにすると安心。食器に関しては、汚れ落ち加工のあるもの、デリケートな素材(漆や金箔)のものには使用を控えてください。
便利アイテムこそ「正しい使い方」でラク家事に
マイクロファイバークロスは、正しく使えば本当に頼れるお掃除グッズ。でも間違った使い方をしてしまうと、汚れが落ちても傷などの原因になることもあります。暮らしに役立つマイクロファイバークロスを正しく使って、毎日の家事を少しでもラクにしていきましょう。
三木ちな/お掃除クリンネスト1級、整理収納アドバイザー1級、節約生活スペシャリスト、歴20年業スーマニア