ラグビー試合後フィールドに乱入 警備員にタックルされた男性、回復後にビールを要求(南ア)
南アフリカで行われた「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の試合後、興奮した数名の観客がフィールドを駆け回った。そのうちの一人は取り押さえようとする警備員らを華麗にかわしていくが、一人の警備員にタックルされて意識を失い、スタジアムは騒然となった。南アフリカのニュースメディア『Lowvelder』などが伝えた。
南半球4か国(アルゼンチン、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ)のナショナルチームの対抗戦「ザ・ラグビーチャンピオンシップ」の最終戦が現地時間9月28日、南アフリカのムボンベラ・スタジアムで行われた。南アフリカ対アルゼンチンの試合は、48-7で南アフリカがアルゼンチンを下し、5年ぶりに優勝したこともあり観客の興奮は最高潮に達した。
優勝セレモニーが終わり、選手らがインタビューに応じている中、酔っぱらって興奮状態の観客たちがフィールドに走り込んできた。警備員らは、彼らがフィールドを縦横無尽に走り回るのを取り押さえていくが、その中で一人の男性が注目を集めた。SNSに投稿された当時の動画には、「スピードはそれほど速くないものの、ラグビー選手並みに警備員のタックルをかわす様子が映っている。しかし、一人の警備員が華麗なタックルを決めると、男性は頭を強く打ち、動かなくなってしまった。
主要選手のインタビューが続いている一方で、救急隊が駆けつけ、会場は騒然となった。男性は場外に搬送され、その後手当てを受けて無事に帰宅することができた。ムプマランガ州保健局のクリストファー・ノベラ氏(Christopher Nobela)によると、この男性はただ酔っ払っていただけで、帰宅を許された後もビールを要求したそうだ。
この試合を取材していたメディアの一部は、「これほどの国際試合で、多くの観客がフィールドへ侵入することは、他のスタジアムではめったに起こらない。ムボンベラの観客がこのような行動をとったのは残念だ」とコメントした。
試合翌日、スタジアムのマネージャーであるロエルフ・コッツェ氏(Roelf Kotze)は、今回の件に関する詳細はまだ把握していないが、アルコールの飲みすぎによるものだと述べ、「サポーターは泥酔し、大胆に振る舞い始めた。この様子を見てみんなが笑ったことで、さらに観客の何人かが真似をして乱入した。しかし、行きすぎた行動を抑えるためにも、時にはこのような激しいタックルをお見舞いすることも必要だ」と語っている。
画像は『Lowvelder 「Disruptive pitch invader ‘shaken not stirred’」(Photo: Stefan de Villiers)』より
(TechinsightJapan編集部 FLYNN)