国の垣根を超え交流 在留外国人ら30人参加
地域の人たちと在留外国人が多文化共生をテーマに議論する「多文化交流ワールドカフェ」が8月31日、川崎市国際交流センター(木月祗園町)で行われた。
主催は川崎市国際交流協会。当事者同士が直接、地域のあり方を話し合う場をつくろうと初めて開催され、スタッフ含め約30人が参加した。
第1部では長年在留外国人と交流を深めてきた濱田真輔さんを中心に、中原消防団の機能別団員として防災活動に取り組むパースポングマールットさん、子どもの学習支援に関わる白聖瞾さんをゲストに招き、それぞれが携わっている活動の紹介や経験談を話した。
第2部では「国や文化の違う人とどんな出会いやつながりがあり、どんなことをやってみたいか」などをテーマにグループにわかれて議論が交わされ、「地域での声掛けを増やす」「共に参加できるイベントを開催する」などの意見が出た。
海老名市から参加した金子英史さん(32)は「互いに率直な意見を交わせたと思う。行政のサポート体制や差別問題について本音で話すことができた」と話した。白さんも「外国人の状況を話す場が少ないが、お互いに知るために必要。これから交流の場を増やしていきたい」と、今後に向けての思いを語った。