スーパーで買う食材で差が出る。「食費が増える」3つの割高食品
家計簿・家計管理アドバイザーのあきです。最近の物価高の影響で食費を節約したいと考える人もいますよね。今回は、これまで1000件以上の家計相談をお引き受けしてきた経験から、「便利だけど結局高くつく食品」についてご紹介します。
パックご飯
市販のパックご飯は、レンジで温めるだけで手軽に食べられるため、一人暮らしや忙しい日にはとても便利ですよね。しかし、家族全員分を毎食用意するとなると、意外と大きな出費になることも。
たとえば、5人家族で1パック100円のご飯を1人1個ずつ使うと、1食あたりのご飯代は500円。これを1日2食、30日続けると、月のご飯代だけで約3万円かかってしまいます。さらに1パック200円の商品を選べば、なんと月6万円にもなってしまいます。いくら最近、米の価格が高騰しているとはいえ、なかなかの負担ですよね。
たとえば「家族の中で一人だけ玄米を食べたい」といったケースのように、個別の要望がある場合は仕方ありません。しかし、なんとなく便利だからと使い続けていると、気づかないうちに家計を圧迫していることもありますから、食費が気になるなら見直しましょう。
コンビニやスーパーの菓子パン・総菜パン
コンビニやスーパーで売られている菓子パンや総菜パンは、ちょっとしたおやつや忙しい日の朝食などにもちょうど良く、つい買ってしまうこともありますよね。しかし、これも家族全員分そろえるとなると意外と負担が大きくなります。
パックご飯と同様に、1つ100円の菓子パンや総菜パンでも、1日2つを5人分で30日続けると、3万円の出費になってしまいます。
食費を少しでも抑えたいなら、市販の食パンでサンドイッチを手作りしたり、業務用スーパーで冷凍できるパンをまとめ買いしたりする方がコストを抑えられることがほとんどです。
手軽に食べられる菓子パンや総菜パンに比べ、手間はかかってしまいますが、食費が気になるなら検討してみてください。
即席スープや1人前の冷凍食品
お湯を注ぐだけで完成する即席スープや、1人前の冷凍パスタなども忙しいときに重宝しますが、家族分揃えるとなるとコストがかさむ傾向があります。
特に食べ盛りの子どもがいる家庭では、1人前では足りず追加購入が必要になる場合も多く、結果的に割高になってしまうことも。
代わりに大きめの鍋で味噌汁を多めに作り置きしたり、乾麺のパスタをゆでてレトルトソースであえるだけでも、コストを抑えることができます。冷蔵庫の残り野菜を加えれば、さらに食費の節約になりますね。
食費が気になるなら
「便利だから」となんとなく使っているアイテムも、家族の人数が多くなるほどコストが上昇してしまうこともありますよ。
忙しい日が続くと「手間をかける余裕なんてない」と感じることもあるかもしれませんが、食費が高すぎることが気になるなら、無理のない範囲で買い物や調理方法を見直すのがおすすめです。
あき/家計簿&家計管理アドバイザー