角打ちって楽しい!昭和レトロ漂う西宮の『ユアサ酒店』角打ち体験イベントに潜入取材 西宮市
街を歩いていると時々見かける「角打ち(かくうち)」の文字。「角打ち」とは酒屋さんの店内の一角でお酒を飲むことを言うそうで、リーズナブルな価格で気軽に日本酒を味わえるのが魅力なのだとか。
語源は諸説ありますが、購入したお酒を家まで待ちきれずお店のカウンターの角で飲む、お酒の枡の角に口をつけて飲む、などから由来していると言われています。
行ってみたいけれど「何を選べばいい?」「飲み方のルールはある?」など、わからないことばかり。そこで、角打ちの魅力を体験できるイベントが西宮の『ユアサ酒店』で開催されると聞いて取材に行ってきました。
臨港線沿いの東町(西宮市)にある同店は、店主が蔵元を訪ねて厳選した兵庫の地元酒や有機農法栽培の米を使用した日本酒、無添加ワインなども取り扱う日本酒ファンの間では知られた昔ながらの雰囲気漂う酒屋さんです。
この日、店内の角打ちスペースにはグラスが3つとおつまみ、お酒を飲みながら一緒に飲む「和らぎ水(やわらぎみず)」など、イベントの準備がされていました。
参加者は、お一人やご夫婦、グループなどの“初”角打ち体験の方からリピーターさんまでさまざま。まず最初にお店の歴史や角打ちの話、お酒の楽しみ方などを教えてもらい、いよいよ乾杯!
日本酒好きのイベントに参加する人同士なので、初対面でも自然に会話が弾みます。何度もこういうイベントに参加しているというご夫婦は、「色々な種類のお酒を飲み比べできる角打ちは本当に楽しい」と、笑って話していました。
それぞれ違うタイプのお酒をあれやこれやと話しながら味わい、盛り上がりはピークに。最後は質問タイムなどもあり、和気あいあいとした雰囲気の中、あっという間に時間が過ぎていきました。
日本酒の選び方に迷ったら、まず飲みやすいものからおすすめしてくれるそう。何種類か試してみると、だんだん好みがわかってくるのだとか。「あまり難しく考えず、美味しく、とにかく楽しんでください」とのこと。
今回は体験イベントでしたが、次回は一人でも友人とでも緊張することなく訪れることができそうです。親切で明るい横山さんご夫妻とお母さんの笑顔に癒され、楽しくお酒が飲めそうな気がします。
今の季節は西宮の蔵元が新酒の完成を祝い、味わうイベント「西宮蔵開(くらびらき)」が毎週末に開催中。イベント期間はかなり込み合うそうですが、ぶらぶら歩きながら少し立ち寄ってみるのもいいかも。そして「角打ち」は、さっと飲んで帰るのが粋なんだそうですよ。
場所
ユアサ酒店
(西宮市東町2丁目1-29)
営業時間
月・火・水・木・金 10:00 ~19:00 (角打ち 16:00~19:00)
土曜・祝日 10:00 ~18:00 (角打ち 13:00~18:00)
定休日
日曜日