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シングルママになると決意! 2回も引越しをした妊娠期

たまひよONLINE

1歳9ヶ月の娘と2人暮らしをする、シングルママ兼ライターの“ユーリ”です。未婚のまま35歳で妊娠、出産しました。娘が成長する喜びを日々感じながら暮らしています。
シングルで産むことを決意してから出産して子育てが始まるまで、私が何を考え、どんなことを感じながら過ごしてきたのかをお話しします。

妊娠が発覚! そのとき、パートナーは…


パートナーとは職場で出会いました。経済的なことや仕事の状況もあり、お互いに子どもを持つことは考えていませんでした。しかし、そんなときに妊娠が発覚。

妊娠したことを彼に伝えると、「自分が積み上げてきたものが全部崩れた。やり直したい」と後悔され、産院に中絶手術の予約を入れたのです。

そのとき私は、「中絶という選択をしたら自分は一生後悔する。それなら1人で子育ての苦労を背負ってでも産みたい」と、強く思いました。産院に中絶手術のキャンセルを入れ、パートナーには、「1人で産んで1人で育てる」ことを伝え、彼からも彼といた職場からも離れました。

生まれてくる子どものために「今、頑張る! 」


「動けるうちにお金を稼がなきゃ」という思いと、「パートナーから距離を取りたい」という思いから、仕事が豊富な東京へ引越すことにしました。転居先は家具が揃っているアパートだったので、少しの荷物だけで移動できました。

東京の生活環境は、私が理想とする育児には向かないかもしれません。しかし、今のうちに子どもと2人で暮らすための土台を築いておく必要があると考えて、不得手ではあったものの、営業の仕事に就くことにしました。

幸いなことに、妊婦健診でも不規則抗体があることを除けば母子の健康状態は良好だったので、何とかなると信じて仕事を続けることができました。

自分の可能性を信じて、とにかく前に進む!


私が妊娠中とわかると、周囲の人がいろいろ気に掛けてくれ、ありがたく感じていました。一方で「妊娠していると言うと、言いがかりをつけてくる人もいるから気を付けて」と忠告する人も。

満員電車を避けるために路線を変えたり、短い距離なら歩いて出向いたりもしました。体が疲れて、すべてを自分でこなすのがつらい時期もありました。しかし、私には信念もありました。

「子どもには、自分の選択した道で可能性を発揮していける人生を送ってもらいたい。そのためには、まず母親である自分が可能性を信じて働く姿を見せることだ」ということ。つらいなんて言っている暇もありませんでした。

2度目の引越し!! 自然の中で子育てしたい


「シングルで産む」という私の決意を絶賛してくれた人がいました。そのころ住んでいた借家の大家さんです。そして、「自然の豊かな場所で子育てをしたい」という私の理想のために、「田舎にある自分の家を貸してもいい」と提案してくれたのです。

東京で通院していた産院は分娩の予約がいっぱいで、別の産院を探さねばなりませんでした。妊娠後期には、少ないけれどお金の貯えもあったことから仕事を辞めて、大家さんの貸家のある田舎に転居することにしました。

引越し先の町には産院がなく、隣の市にある産院へ通うことになりましたが、幸いにも設備や産前産後のサポートが充実していました。安心して出産することができ、豊かな自然の中、のびのびと育つ子どもの未来を想像するだけで、この町へ来てよかったと思います。

妊娠41週。陣痛が始まり、自ら車を手配して産院へ。産院へ到着後、わずか20分で無事に体重2865g、身長49cmの女の子を出産しました。
産後は、育児の大変さに振り回される日々です。赤ちゃんをあやし、うまくおっぱいが吸えないのでミルクを作りつつ授乳。洗濯、おむつ替え、自分の食事準備も1人でこなさなければなりません。
つらいと思うこともありますが、子どもの笑顔や成長を見ているとその苦労も吹き飛び、子育てをしている自分を誇りに思えます。

[ユーリ*プロフィール] 
娘と2人暮らしをするシングルママライターです。娘との時間を大切にするために、テレワーカーとして活動中。カードゲームが趣味で、いつか子どもと一緒に遊べるようになれたらいいな、と思っています。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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