被告からの手紙…旭川・女子高校生殺害事件 小学生用ドリルで勉強中の被告が直筆で胸中かたる
旭川市で若い命が理不尽なやり方でうばわれた痛ましい事件。逮捕・起訴された被告の一人からの手紙の内容が明らかになりました。
【永山友菜記者】
「旭川郊外の橋には雪が降り積もり、冷たい風が吹きつけています。この橋で当時17歳の女子高校生の命が奪われました」。
4月、旭川市の神居大橋で、留萌市の女子高校生が橋から転落し、死亡しました。
殺人などの罪で起訴されたのは内田梨瑚被告と当時19歳の女です。
2人は女子高校生に暴行を加えながら、留萌市から旭川市内の神居大橋へ。
そこで2人は、「落ちろ」「死ねや」などと言って橋から女子高校生を落とし、殺害したとされています。
当時19歳の女は、一連の犯行について罪を認めていますが、内田被告は殺人については否認を続けています。
便箋4枚につづられた手紙
先月、旭川市内に勾留されている女から弁護士に届いたものです。
弁護士が差し入れした小学生用のドリルを使って勉強していると書かれています。
【当時19歳の女の手紙】
「もっと沢山勉強して色々な事学びたいんです。なので、前に差し入れしていただいた教科書みたいなやつの中学校版があれば差し入れしていただきたいです」。
事件については、後悔の日々を過ごしていると、打ち明けています。
【当時19歳の女の手紙】「本当に取り返しのつかない事をしてしまって、被害者の子のご家族のお気持ちを考えると、涙が止まらないんです。リコさん(内田被告)の事を止めていればこのような事にはならず、被害者の子は今頃生きていて普通に暮らしていたかもしれない。この先、一生一人の女の子の命を奪ってしまったという責任と重い罪を背負っていきたいと思います」。
犯行現場で何があったのか?
弁護士への取材で、当時19歳の女と内田被告、それぞれが主張する内容が新たに分かりました。
当時19歳の女の主張
女子高校生は内田被告の指示で川の方を向き、橋の欄干に座っていました。
その際、女が二の腕と背中を、内田被告が背中を押します。高校生はとっさにロープに捕まります。
しかしその後落下。内田被告に「行くよ」と言われ立ち去ったといいます。
一方、内田被告の主張は…
2人は高校生を橋の欄干の外側に川の方を向かせて立たせたといいます。
そのままの状態にして立ち去ると、「ドン」という音が聞こえたと話しているとういことです。
2人の主張が食い違う中、事件の真相はどこにあるのでしょうか?
当時19歳の女の裁判は、2025年3月に始まります。
そして、2025年夏ごろには、内田被告の裁判も始まる見通しです。