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茅ヶ崎市消防署宮山出張所 今年度中に工事着工へ 2026年4月の供用目指す〈寒川町〉

タウンニュース

宮山の整備予定地=町提供

寒川町は4月10日、茅ヶ崎市消防署宮山出張所整備事業の請負契約を、株式会社エス・ケイ・ディ(平塚市/長谷川辰巳代表取締役)と締結した。現在、同消防庁舎の設計の調整を行っている段階で、今年度中の工事着工を予定。2026年4月の共用開始を目指す。

宮山出張所の新庁舎は、現在更地の宮山2150〜52番地(旭保育園入口バス停そば)に建設。地上2階建てで、敷地面積は約1500平方メートル、延床面積は約600平方メートルになる。勤務人数は消防隊4人、救急隊3人の合計7人を想定している。消防車1台、救急車1台が配備され、庁舎内には事務室、車庫、文書庫、防火衣置場、倉庫、食堂、研修室、仮眠室、浴室等が整備される予定。

事業者選定には、公募型プロポーザル方式を採用。参加表明した事業者のプレゼンテーションやヒアリング等を経て、最優秀提案者に選定された「エス・ケイ・ディ」に決定した。今回、町で初めてとなる設計と施工を一括契約するデザインビルド方式を採用。事業費は4億8290万円。

寒川町にはこれまで、消防庁舎(寒川分署)がさむかわ中央公園に隣接する場所にあり、そこから南北に出動してきた。2022年4月に町と茅ヶ崎市の消防が広域化し、茅ヶ崎市消防本部が両市町を管轄するようになってからは、町境に関係なく救急現場に1番近い救急隊が出動する体制になり、現場到着時間の短縮につながった。

さらなる消防力の強化を目指し、町の南北2カ所に消防庁舎を整備することを同市と調整してきており、北部地域に用地を確保できたことから、宮山出張所の整備を先行して進めることになった。

宮山出張所の整備後、南部地域に寒川分署の整備を進めることになるが、現時点で用地の確保はできていないという。最終的には現在の寒川分署は、新たに整備する南部地域に移転し、廃止となる。同署廃止後の跡地利用の予定は現時点では未定。

町町民安全課では、「宮山出張所が整備されることで町内の消防庁舎が2カ所になり安全安心につながります。ご理解の上、ご協力をお願いします」と話している。

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