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新DC映画『スーパーマン』、単作で楽しめる方針に ─ 「他作品に依存しない、極力シンプルで宿題ナシ」とジェームズ・ガン

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アメコミの映画シリーズといえば、各作品の物語が繋がる壮大な世界観が楽しめる一方で、シリーズが進むごとに話が複雑化し、ライトファンの参加が難しくなっていくという問題がある。(MCU)はドラマシリーズも加わって巨大化しすぎてしまい、もはや1つの作品を単独で楽しむのは難しいと思われているほどだ。

対して新DCユニバースでは、各作品のつながりを極力押さえることになりそうだ。新シリーズ初となる劇場映画『スーパーマン』でも監督を務め、DCスタジオの代表を務めるジェームズ・ガンは、『スーパーマン』が新DCユニバースの今後作へのつながりを作ることに時間を割いているのかと米に尋ねられると、「ゼロ」と即答したという。

新DCユニバースは、アニメ「クリーチャー・コマンドーズ」から開始されており、今後も新生バットマンの単独映画などが予定されている。『スーパーマン』では、今後につながるような「ちょっとしたシーンが2つあるかもしれません」としつつも、「基本的に、何か別のことをセットアップするだけのものは、ファックです」とコメント。「おそらくそういうものは編集段階でカットされると思う。なぜなら、本作そのものに関係ないと見なされるからです。もし他のメディアに存在するキャラクターのセッチアップとして変更して成立するのなら、それは素晴らしいことですね」とした。

ガンの考えでは、劇中に登場するすべての物事は「自立している必要が」あり、「映画を観に行ったとき、何か他の作品に依存しているということは望まない」という。「できるだけシンプルにして、宿題をやらなくても良いようにする。特にTVドラマには、ハマらない人もいますからね」。

事実、前DCユニバースでは、例えば『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(2016)で今後につながるような伏線を大々的に描きながらも、その後きちんと回収されずじまいの部分もあった。旧ユニバース後期では『アクアマン』シリーズなど他作品との相互性を押し出さない物語も登場したが、一方で他作品と矛盾する設定もファンは無視することができなかった。

MCUをはじめ、ユニバース構造が巨大化しすぎたことで、世間では「スーパーヒーロー疲れ」が指摘されるように。これは興収パフォーマンスの低下にもつながることとなる。新DCユニバースはこうした轍を踏まぬよう、作品の独立性を強調する構えのようだ。映画『スーパーマン』でも今後への「種を蒔く」ような演出はあるが、「それが支配的になるようなシーンは一切ない」とした。

誰もが楽しめる新映画『スーパーマン』は2025年7月11日に米国公開予定。

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