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シーズン30発のポテンシャルを体現し西川龍馬の穴埋めを新井監督も期待の和製大砲候補とは!?【広島カープ戦力分析2024】

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シーズン30発のポテンシャルを体現し西川龍馬の穴埋めを新井監督も期待の和製大砲候補とは!?【広島カープ戦力分析2024】

広島カープ戦力分析2024

チーム待望の和製大砲候補!シーズン30発のポテンシャル

【カープのキーマン】末包昇大

西川龍馬の抜けたレフトのポジションに収まりそうなのが末包昇大だ。バットコントロールに優れた西川とは違い、末包昇大は典型的なスラッガータイプ。プロ2年目の昨季は11本塁打ながら、本塁打率(1本塁打を打つのに要する打数)は12.6。単純計算でフルシーズン働けば30本塁打以上は見込める数字だ。丸佳浩が抜けて以降、チームには日本人打者のシーズン30本塁打が生まれていないが、末包昇大がその殻を破り、クリーンアップに定着することができれば、打線の破壊力は間違いなく増すはず。現役時代の新井監督のような「頼れる4番」に育ってほしい。

カープの打撃陣

野手陣に目を向けると、やはりFAでオリックスへ移籍した西川龍馬の穴をどう埋めるかがカギを握る。昨季リーグ2位の打率.305をマークし、ベストナインも受賞した「天才打者」の穴埋めはそう簡単ではない。西川龍馬が抜けた外野陣はセンターに頼れるベテラン・秋山翔吾を据えながら西川龍馬の抜けたレフトは和製大砲候補の末包昇大、ライトを高卒3年目の田村俊介、飛距離に光るモノがある中村貴浩、ベテラン・野間峻祥らで競わせたい。また、今季から外野手に転向した中村奨成の飛躍も期待したいところだ。

内野手の中心は不動のセカンド・菊池涼介が今季も健在。小園海斗が一本立ちの気配を見せており、菊地涼介・小園海斗の二遊間コンビは今後の広島の“顔”になっていきそう。菊地涼介は昨季、ゴールデングラブ賞が10年連続で途絶えたとはいえ、その守備力はまだまだリーグトップレベル。34歳を迎えた今季も衰えぬ力を示してほしい。正捕手は會澤翼から坂倉将吾への世代交代が進行中。坂倉将吾は捕手に専念したことも影響したのか昨季、打撃成績が軒並み前年を下回ったが、本来であれば打率3割、20本塁打は十分狙えるポテンシャルを持つ。捕手として成長しながら打者として本来の実力を発揮できれば球団にとっては待望の“打てる捕手”誕生となるはずだ。

花田 雪


(はなだ きよむ)

1983年、神奈川県生まれ。 編集プロダクション勤務を経て、2015年に独立。ライター、編集者として年間50人以上のアスリート・著名人にインタビューを行い、野球を中心にバスケットボール、大相撲、サッカー、ラグビーなど、さまざまなジャンルのスポーツ媒体で編集・執筆を行う。 著書に『あのプロ野球選手の少年時代』(宝島社)『オリックス・バファローズはいかに強くなったのか~選手たちの知られざる少年時代~』(日本文芸社)がある。

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