「お腹いっぱい食べて」 向丘地区で子ども食堂
成長期の子どもたちにおいしい食事を提供しようと、向丘地区に「犬蔵中学校区子ども食堂にじいろポカポカ」(平嶋和佳子代表)がオープンした。南平台第一集会所を会場に毎月第2金曜日に開いていくという。
平嶋代表は、主任児童員として、地域で子どもや子育てなどの相談や支援を行っている。活動の中で、困窮家庭や個食、ネグレクトなどの社会問題を身近に感じたことが、立ち上げのきっかけとなった。
子育てが落ち着いた昨年から、本格的に動き始め、区内で運営している子ども食堂にボランティアとして通いノウハウを学んできた。活動を知った仲間や知り合いから、寄付や食材の提供なども受け13日にオープンを迎えた。
運営メンバーには、PTAで共に活動したママ友の5人が協力。中には、野菜ソムリエの資格を持つ人やパン教室の講師もおり、「おいしいものが提供できる」と話す。初日は、ボランティアなど4人が加わり、調理や接客、皿洗いなどを行った。訪れた16人の親子に提供したのは、カレー。お手製マヨネーズのサラダや大根の葉でスープも手作りした。訪れた子どもたちは「おいしい」とおかわりする姿もあり好評だった。
平嶋代表は「おいしいものをお腹いっぱい食べてほしい。学校の宿題をしたり遊んだり、子どもたちの居場所にもなれば」と抱負を語った。
子ども食堂は、午後3時30分にオープンし、5時30分から食事の提供をはじめる。こども無料、大人は200円。