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梅雨シーズンの陸っぱり釣りのオススメターゲット4選 運要素強めか?

TSURINEWS

豆アジキャッチ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

今年は全国的に梅雨入りが遅れているが、まさか来ないということは、北海道ではないのだからあるまい。梅雨の時期は、あまり釣りには適さない。雨は小雨くらいならば釣りのフォローになるが、連日の雨々は釣りの大敵で、水潮が発生する。こうなると釣れない。それでも釣りたいなら、この時期の釣り物は何か?梅雨時期のショアの釣り物について紹介しよう。

梅雨シーズンの釣り

あまり釣りには適さないシーズン、梅雨。水温が春からまた一段階高くなり、もしかして魚の活性が上がるのではないかと思ってしまうのだが、そうでもない。人間の側にとっても天候は大きな問題で、やはり雨中の釣りはしにくい。ライトゲームなどはその最たるものだろう。軽量リグを使う釣りでは、キャスト時にイトがブランクスに貼りついてしまい、釣りにならない。

しかし、この時期に動く魚もいないわけではない。晴れ間を狙って行くならば、主には根魚と、そしてこの時期ならではの「アイツ」がいる。

ショアの釣り物4選

梅雨時期のオカッパリの釣り物を紹介しよう。

タコ

「アイツ」、すなわちタコだ。コイツは水潮が大嫌いなくせに、どういうわけか6月~7月にかけて新子が登場する。まだ小さいので、警戒心も低くて、釣りやすい。タコジグを足元にドボン、テンヤをキャスト、はたまたエギで底を取って釣ることもできる。

新子ダコは梅雨の狙い物(提供:TSURINEWSライター井上海生)

エギで釣る場合には、煽るのではなく、もぞもぞっと引くようにするのがコツだ。ただ、漁業権が設定されているエリアもたくさんある。釣行前に必ず確認しよう。

カサゴ(メバル)

カサゴもそろそろ本気を出し始めるシーズン、前というところか。夏に反応が良くなる魚だが、梅雨も釣れる。またこの魚はあまり潮回りや時間帯を選ばず、悪い潮の昼でも釣れたりする。生エサをジグヘッドにつけてもいいし、単にジグ単でも、また手堅くいくならばブラクリの穴釣り、もちろんちょい投げで釣ってもいい。

メバルも「梅雨メバル」といって、この時期まで反応する群れもいる。カサゴと比べるとやはりどちらかといえば、表層の魚だ。根魚であるにもかかわらず、海面直下で釣れる。

豆アジ

回遊があるか、居着きがいれば、豆アジも釣れる。ただアジは見えていても口を使わない群れも多い。筆者は見えアジよりも、見えアジがいないところでレンジを細かく見て、ジグヘッド形状を豆アジ専用にして、ウェイトを刻んで、慎重に釣っていく。疲れる釣りだ。

豆アジを狙うのは疲れる(提供:TSURINEWSライター井上海生)

キス

朝マヅメ、夕マヅメの釣り物ではキスがよく釣れる。うるるっ、としたアタリが特徴のこの小さな姫様のようなアイドル魚。ジグ単でも釣れるらしいが、手堅くいくならもちろん天秤をつけて生エサでボトムをさびく釣りがいい。

初夏の釣り物キス(提供:TSURINEWSライター井上海生)

運と場所ゲー要素が高い

梅雨の釣り、そして夏の釣り。釣りの本格シーズンといえば秋で、その前の長い夏はわりと辛いものがある。湾奥では潮が死に絶えてしまって、苦潮続きで一切釣れない時期もあるだろう。潮通しが良い場所に赴くのが、最優先だ。

この時期は運と場所ゲー要素が高い。釣れるも釣れないも、まずいい場所を見つけて、その中で「運」だ。なかなかパターン形成が難しい。

水潮注意で出陣する

すべての釣り物のアゲインストとなるのが、水潮だ。水潮とは、海面に、海水よりも比重が軽い真水が乗ってしまうこと。つまり雨が、海に蓋をしてしまうことだ。ご存じのように海の魚のほとんどは真水で息をすることができない。つまり水潮状態では、魚たちは酸欠になってしまう。動けない。

水潮注意で出陣しよう。水潮は1日以上ずっと雨が降ったあと、発生する。潮の入れ替わりがある大潮が絡めば2日ほどで解除されるが、厄介な副産物というべきか、ショアには雨後に浮きゴミが漂着する。できれば浮きゴミも解除される3日以上の間隔を開けて、集中不足にならぬよう、釣り物をひとつに定めて釣りにいこう。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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