新吉田第二小 有名パティシエが講演 社会で生き抜く力学ぶ
新吉田第二小学校(板橋典子校長)の5年・6年生約140人、保護者約25人が9月6日、隣町の北山田駅前に店舗を構える「スイーツガーデンユウジアジキ」のシェフ、安食雄二さんから将来へのビジョンや社会人として必要な、困難をしなやかに乗り越える力、「レジリエンス」について聴く授業を受けた。
これは同校が昨年度より取組む、「地域のプロから話を聞き”本物”を体験する」キャリア教育の一環。ケーキの世界大会優勝や、国内外のコンクールで数々の受賞歴を持つ安食さんは、テレビや雑誌など数多くのメディアに登場。現在は職業型バラエティ番組のジャッジコーナーなどにも出演している。同校が2年前から依頼し、多忙を極めるなか、「児童たちのためになれば」と、ようやく実現した。
安食さんは、スイーツの世界に飛び込んだきっかけや住み込みで修行していた時代の話、人間関係など苦労や、それを乗り越えた話などを熱弁。児童らからの質問を受け、「”好き”を仕事にするのは、楽しいだけでなく『売ること』などの苦労がある。仕事にしたいと思うのは良いけど、みんなは今は好きなことそのものを楽しんで」と呼び掛けた。メモを取りながら聴講した6年1組の男子児童は「言葉が沁みました。僕も好きな昆虫のことを突き詰めたい」と感想を述べた。