「私に何かできませんか?」とサポートを申し出る表現 ––––ニュアンスの違いをネイティブが解説 【ラジオビジネス英語】
「お手伝いしましょうか?」「力になれませんか?」などと声をかけたいとき、Can I help you?のほかにも、 そのときの状況や気持ちに合った言い方を知っているととても役に立ちます。今回は「ラジオビジネス英語」4月号の「Lisa’s Expressions」から、「力になりたい」という思いを伝える表現をいくつかご紹介します。
Is there anything I can do for you?
Is there anything I can do for you?(私にできることはありませんか?)
「私に何かできること」を聞きたいときの定番表現です。
A:Is there anything I can do for you? I’ll drop by Sunday afternoon.
(何かできることはありませんか? 日曜日の午後に寄りますから)
B:Yes there is. Can you bring me some milk and yogurt?
(あ、お願いしたい。牛乳とヨーグルトを持ってきてくれる?)
How can I help?
How can I help?(何をお手伝いすればいいですか?)
心から手伝いたいと思っているときには、このひと言。Can I help you?だと相手は No thank you.と言うこともありますが、How can I help you?は「手伝ってほしいことを具体的に言ってくれますか?」という一歩踏み込んだ言葉なので、頼みやすくなります。
A:How can I help you?
(何をお手伝いすればいい?)
B:Can you feed my dog while I’m away?
(私が留守にしている間、うちの犬にご飯をあげてくれますか?)
Whatever you need.
Whatever you need.(必要なものは何でも(言ってください))
どんな無理難題でも迷惑だと思わずに頼んでね、という気持ちの言葉。相手は心強く感じるはずです。
A: Can I get you anything? Whatever you need. Just say the word.
(何か欲しいものはない? あなたが必要な、どんなものでもいいよ。言ってみて)
B: I need a hug.
(ハグして)
Let me lend (you) a hand.
Let me lend (you) a hand.(お手伝いしますよ)
この言葉は、さっと手を出して手伝いながら言っているイメージです。例えば、重そうな荷物を両手に持っている人にこの言葉をかけながら、荷物の1つはすでに持ち上げている、といった感じですね。
Let me lend a hand. I’ll put the luggage here.
(手伝いますよ。この荷物はここに置きますね)
You can count on me.
You can count on me.(私に任せて。私を頼りにして)
あなたの期待を裏切らないで必ずやるよ、必ずサポートするよ、というニュアンスでも使われます。I’m counting on you.(あなたを当て[頼り]にしている)もよく耳にする表現です。
A: Can you be here at seven?
(7時にここに来られる?)
B: Absolutely. You can count on me. I’ll be there at seven sharp.
(もちろん。任せて。7時きっかりにそちらに行くから)
★落ち込んでいる人に「私がついているから」と言うなら……?
I’m here (for you).
簡単ですね。でも、「あなたのためにここにいるから安心して」というニュアンスを含んでいて、誰かのサポートが欲しいときに言われると、心強いし、じーんとくる言葉です。メールやSNSでも使えます。
Don’t worry.I’m here for you.No matter what you’re not alone.
(心配しないで。私がいるから。どんなことがあったって、あなたはひとりじゃないよ)
次のようにも言えます。そのときの状況で、「連絡してくれればいいんだからね[ 応じられるからね]」といった意味にもなるフレーズです。
●I’m always here for you.(いつも私がついているよ)
●You know I’m here 24/7 right?(24時間、いつでも連絡してね)
●I’m here if you need me.(私はここにいるから、遠慮しないで)
3 番目の言葉はif you need meがあるので、ぶしつけではなく気を遣った感じになります。
執筆者
リサ・ヴォート
アメリカ・ワシントン州出身。メリーランド州立大学で日本研究準学士、経営学学士を、テンプル大学大学院で TESOL(英語教育学)修士を取得。専門は英語教育、応用言語学。2007年度 NHKラジオ「ものしり英語塾」で講師を務める。現在、青山学院大学非常勤講師。また、写真家としても活躍している。『知ってる英単語で広がる英会話』『CD BOOK ネイティブ感覚で もっと伝わる日常英語』(ともにNHK出版)など著書多数。
※記事公開時点での情報です
■NHKテキスト ラジオビジネス英語 2024年4月号より