離婚の引き金にも…“ヤバい義実家”との関係に悩む妻たち #2「子どもに目をつけて…」
離婚に至る過程はさまざまですが、配偶者との関係の悪化だけが原因とは限りません。
結婚すれば切っても切れない「義実家」の存在が、思わぬ形で夫婦のつながりを壊すこともあります。
自分だけの努力では改善されないのが義実家との関係の難しさでもあり、自分を守るために離婚を選択するケースも。
別れの引き金にもなる義実家の状態とはどんなものなのか、ご紹介します。
「夫とは別居中ですが、家を出た原因は、義実家が信仰している宗教に入信するよう強制されたからです。
付き合っている頃から一家で信仰しているのは知っていたけれど、その頃は私に何か言ってくることはなくて、夫自身も『俺はそんなに熱心じゃないから』と、父親たちと距離を置いているのは知っていました。
結婚する際に、『できればあなたにも入ってほしい』と義母から言われ、『実家で入信しているものがあるので』と嘘をついて断ったのを覚えています。
そこまで評判の悪い宗教ではないのですが、生活の中心が教祖の教えになっている義実家はいろいろと付き合いづらい面があり、寄付金のことなどお金の話題が多いのも、ちょっと嫌でしたね……。
夫は結婚後も変わらず自分の家には近寄らずで、義父たちからあれこれ言われているのは聞いていたけれど、生活に介入してくることはありませんでした。
問題が起こったのは、子どもが産まれてからです。
それまであまり関わりのなかった義母たちが、産まれた息子を『入信させろ』と迫ってきました。
産後すぐの病室に押しかけて、『この子は貴重な存在』と言い出したときは、本当にぞっとしましたね。
夫は止めてくれたけど、その後も家までやってきて『あなただけの子どもではないから』とか言う義母が、信じられませんでした。
要は、自分の身内から入信者を増やしたいだけで、私が動かないから子どもに目をつけたのだろうと思います。
夫も責められているようで、根負けしたのか『形だけでいいから入信してくれないか』と言い出したときに、別居を決めました。
『形だけって、自分の意思で決められない赤ちゃんのうちから信仰を強制する宗教なんて、悪いけど信じられない』と、離婚届を置いて家を出て、今は実家に身を寄せています。
実家の両親も私と同じく『ありえない』と怒っていて、義実家が変わらないようならこのまま離婚するつもりです。
実家にいるおかげで義実家の人間が接触してくることはありませんが、油断せず毎日過ごしています」(30代/経理)
宗教や信仰が悪いのではなく、それを「家族」の名のもとで押し付けるのがトラブルの原因。
自分たちの栄華にしか関心のない人間は、相手を尊重する気持ちがないため産まれた子どもにまで目をつけるのが、本当におそろしいと感じます。
そして、この自分たちが異常だと気が付くこともないので、離れるのが自分のためなのですね。
(ハピママ*/弘田 香)