スープの最後の一滴まで残さず味わい尽くしたい「博多華味鳥の水炊き」/かな姐さんのお取り寄せのレシピ vol.69
もう15年位前かな、いやもっと前かもしれません、友人と水炊きのお店に入ったことがありました。それまでのわたしの中の水炊きの認識は、水で炊くから水炊きという鍋料理で、鍋のお出汁自体には味付けがしてないから、具材はポン酢をかけて食べるっていうものっていうイメージでした。
煮込んだスープの部分はなんせお水ですから、スープをごくごく飲むというよりは具を茹でた汁っていうイメージでしかなく、味付けもしていないからぼんやりした味だし、〆にうどんを入れてそのうどんにもポン酢をかけて食べていました。スープは無視して。
しかし15年前、その水炊き専門店で食べた本物の水炊きは、思っていたものと全く違っていたのでした。
まずスープは鶏だけを、水でただひたすら何時間も煮込んで作りましたと言う白濁したもので、ここに鶏肉や野菜を入れて煮込み、煮えたものから各々が椀に取り、ポン酢をかけていただくというものでした。
鶏を煮込んだからこそ出るこの白濁したスープの味が、びっくりするほど美味しくて。めっちゃくちゃいい鶏のうまみが溶け出ていて、感動的に美味しかった!本当に水と鶏だけですか?と何回も店員さんに聞いた気がします(笑)。
わたしが素材の味を生かすスープづくりにハマるきっかけにもなった、その極上の本物の水炊き、博多華味鳥さんの「水たきセット(3~4人前)」を今回は送っていただきました!
冷凍の状態でスープ、そしてぶつ切りの鶏、切り身の鶏、生のつくね、そしてポン酢が届けられますので、あとはお好みのお野菜と〆の材料をそろえるだけでOK。
パンフレットを見ますと、水炊きによく合う具材として「キャベツ・白ネギ・しいたけ・えのき・しめじ・にんじん・春雨・豆腐など」と書かれていましたが、キャベツを入れるのが本場の博多流なんだそう!!
それでは早速作り方です。今回は鍋の〆には雑炊にすることにし、その極上のスープを余すところなく最後の一滴まで頂く作戦です。
「コースみたいにしていただく博多の水炊き」のレシピ
■材料(3~4人分)
・スープ 2袋
・ぶつ切り鶏、切り身鶏、つくね
・キャベツ 1/2玉
・長ネギ 1本
・えのき、しめじなど 1株ずつ
・豆腐、油揚げなど 適量
・ごはん 250g
・卵 1~2個
・塩 ひとつまみ
・ごま油 少々
・醤油 小さじ1
・青ネギ 少し
■作り方
1. 鍋にスープをそそぎ、煮立たせる。まずはこの状態で湯呑にスープを注ぎ、スープのみを味わう。
2. ぶつ切りの鶏を入れて煮立て、軽く灰汁をすくう。火が通ったらぶつ切りの鶏を味わう。味わいつつ、そのほかのお肉屋具材を入れて火が通るまで煮る。つくねはスプーンで丸めながら入れる。
3. 煮えたものから小皿に取り、お好みでポン酢をかけながら食べる(最初はなにもかけずに食べ、途中から味変でポン酢をかけるのがおすすめ)。うどんを入れても美味しかったです。昔お店ではたしかちゃんぽん麺でいただきました。薬味に柚子胡椒も合いました。
4. スープが少なくなっていたら少し水を足し、〆のごはんを入れる。塩、ごま油、醤油で味を調え、溶き卵を流し入れて蓋をして火を止める。仕上げに青ネギの小口切りを振る。
コース料理のように、最初はスープから是非味わってみてほしい! オットも娘も美味しい美味しいと食べる手が止まりませんでした(笑)。本場の水炊きの味に感動したい方は、是非お試しくださいね。