まさかのうんちポリシー! おむつ処理班結成までの道のり
10歳の男の子と3歳の女の子を育てる2児の母で、フリーランスのWebライターをしている“小吉”です。緊張しやすい娘が保育園に通うようになってしばらくすると、どうやら園でうんちをしていないことに気がつきました。意外だった娘のうんちポリシーと、そこから始まる専属のうんち処理班結成までの道のりについて、お伝えします。
ものごとに慣れるまでに時間がかかるタイプの娘
3歳の娘は、いわゆる「緊張しい」です。人見知りとか、場所見知りと言われることもあります。初めての人と会ったり、慣れない場所に行ったり、よく知っている場所でも知らない人がいたりすると、私の足にしがみついたり、「抱っこ、抱っこ!」と言って私にぴったりくっついて離れないようなタイプです。
そんな娘が保育園に通うようになった1歳半のころは、問題なく園でおむつ替えをしてもらっていました。園ではパンツをはいて過ごすため、持ち帰る汚れものの中にうんちのパンツがあれば、すぐに分かります。
「あれ? うんちパンツがない」と感じるようになったのは、2歳半を迎えたころからでした。
保育園からうんちパンツが戻ってこない!?
我が家では、家に帰るとすぐに娘の汚れものを洗濯します。しかし、その時間は、夕食やお風呂、寝かしつけで慌ただしく、翌日の仕事の準備もあります。「そういえば、このごろうんちパンツが少ないかもしれない。もしかして便秘なのだろうか」と気がつくまでには、少し時間がかかったような気がします。
保育士の先生に聞いてみると、「確かにあんまりうんちをしてないかもしれませんね」との回答でした。そこで、少し娘の様子を見てみることにしました。
いつうんちをしているのかを確認して分かったのは、問題は「頻度」ではなく「場所」で、娘はほぼ100%の確率で、家でうんちをしているということでした!
予想外だった娘のうんちポリシー
保育園でのうんちを拒む娘。この年ですからしゃべるにはしゃべりますが、「保育園でうんちしないの~?」と聞いても、「うん」とか「しないの~」と返ってくるのが関の山です。「なんで?」という質問に答えるのは、まだ難しいようでした。
そんなこんなで日々は過ぎ、娘の言葉も少し上手になってきたころ、諦めの悪い私はまた同じ質問をしました。すると、娘はこう答えたのです。「〇〇(娘の名前)、保育園でうんちするの嫌なんだよ~」
正直なところ、「保育園でうんちをしてくれたらいいのにな」と思ったことが何度もあります。普段は朝食や夕食の後にすることが多いのですが、いつだったか、帰宅してすぐ、夕飯作りをしているときにうんちが出たときには少し驚きました。まるで我慢をしていたかのように見えたからです。
子どもとはいえ、一人の人間として娘の意思を尊重
少ない言葉ながらも会話をしていくうちに、「ママ以外の大人にうんちの処理をされるのが嫌」というのが娘の言い分なのだと分かりました。
「恥ずかしいの? その年で?」とも思いましたが、実際に家や出先ではOKなのに、完璧なまでに保育園ではしないことからも、そのように理解するしかありません。
私は娘にこのように伝えました。「○○は、保育園でうんちしたくないんだよね? それでいいよ。ママがお尻をキレイキレイしてあげるからね~」と。すると娘は安心したのか「うん!」と元気に返事をしてくれました。その後に「ママ、ありがとう」というお礼の言葉が続き、ちょっと泣きそうになってしまいました。
それからというもの、私は娘専属の「うんち処理班」として毎日活動しています。報酬は笑顔と愛情でしょうか? 娘のうんち処理班には誰でも入れるわけではなく、ばあばやパパといった特定の人しか入ることができません。おむつ替えは大変ですが、「娘にとって自分は特別な存在なんだ」と思うことができます。まれにズボンにはみ出すうんちも何のその! いつか離れていくのだし、娘がトイレでできるようになるまで頑張ります!
[小吉*プロフィール]
一男一女の母で、フリーランスWebライター。上の子(10歳男児)の傍若無人さやこらえ症のなさに苛立つも、それを下の子(3歳女児)の愛らしさや優しさで埋め合わせ、なんだかんだ言いながらも育児を楽しむ日々を送っています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。