学生時代に毎日通り過ぎていた新宿サブナードの老舗「カフェ・ハイチ」のドライカレーは昔懐かしい味がした
新宿最大の地下街「新宿サブナード」は大学時代の通学路だった。今日はドライカレーを求めて久しぶりにサブナードを歩いている。ジャンクフードばかり食べていた当時はドライカレーの存在すら知らなかったかもしれない。
ともあれ、目的地に到着した。1974年創業の老舗喫茶店「ハイチ」。かつては新宿西口や南口にも店舗があったが、現在、新宿には西新宿のセンタービル店とサブナード店の2店舗のみだそうだ。さっそく歴史あるドライカレーとハイチコーヒーを注文してみたぞ。
・カフェハイチ
なぜドライカレーを求めてサブナードに来たのかと言うと、大学時代の友人からハイチの話を聞いたからだ。
「たまに食べたくなるサブナードのドライカレー」と言われても1ミリもピンと来なかったため、今回初めて訪問した次第である。
同じ学校に通い、同じ通学路を歩いていても見える景色はまるで違っていたのだろう。
ハイチの絵画や小物が飾られている店内は今ならユニークに思えるが、埼玉の田舎出身の学生には不気味に映っていたはずだ。もしかしたら無意識的に避けていたのかもしれない。
・ネット上の評価
そういえば、Googleマップでお店の場所を確認した際、場所よりも低い評価(星2.1)が気になった。口コミをまとめると「雰囲気が悪い・まずい・遅い」の三拍子とのことだったが、実際そんなことはなかった。
味の好みはあれど、雰囲気と提供スピードは至って普通。むしろ店主が昔話を聞かせてくれたり良い時間を過ごすことができた。ちなみに店主曰く、ハイチのルーツは北海道の札幌らしい。また、都内で最初にドライカレーを提供したのがハイチなのだとか。
なお、食べログの評価は3.49と上々で、どっちを見るかで接客や味の印象も変わるだろう。
・ドライカレーとコーヒー
四角い皿に丸く盛られたドライカレー。
スパイスは効いているが見た目ほど辛くないようだ。かために炊いたご飯も含めて全体的にビターな味わい。お米は「宮城県産ひとめぼれ」とのこと。
たしかに特徴のある奥深い味なので、1度食べたら忘れられないだろう。学生時代に食べていたら青春を思い出す味となりそうだ。
はじめて食べたがハイチというより昔懐かしい昭和っぽさを感じた。その時代に流行ったからだろうか。とにかくハイチに行ったことがないからハイチらしさはハイチらしさは分かるわけがない。
食後のコーヒーは、和歌山の備長炭で焙煎したという。すっきりとしたコクと柔らかな苦味のある味わいは、ドライカレーの後に最適。
約2年前に御花畑記者が訪れた時には「香り付けのラム酒」が付いていたようだが、とくにそういったサービスはなかった。ちょっと試してみたかったな。
学生時代、ほぼ毎日歩いていたくせに何も知らなかったサブナード。聞けば、老舗も多いみたいだし改めてチェックしてみると面白そうだ。それではまた!
・今回ご紹介した飲食店の詳細データ
店名:カフェ ハイチ サブナード店
住所:東京都新宿区歌舞伎町1丁目サブナード1号
時間:11:00〜22:00
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.