【尾道市】WILLOWS NURSERY ~ 木陰で食事ができるしまなみ海道・向島のハワイアンカフェ
しまなみ海道の出発点、尾道から最初に渡る向島。海沿いを車で走っていると、芝生に置かれたテーブルに大きな木が涼しげな木陰を作っているお店が目に飛び込んできます。
立花海岸にあるハワイアンカフェ「WILLOWS NURSERY(ウィローズ・ナーサリー)」です。
心地良い木陰で青い海を眺めながら、店主こだわりのパンケーキやソフトクリームなどを堪能でき、リゾート気分を満喫できるWILLOWS NURSERY。そのユニークな食事スタイルやメニュー、食材へのこだわりを紹介します。
絶景を堪能してほしいから食事は屋外で
WILLOWS NURSERYは、屋外で食事をするガーデンカフェスタイルです。そのため、雨の日と冬季は休業となります。
2025年度の冬季休業期間は未定(2024年度は12月~2月)
営業状況は、Instagramのストーリーまたはメッセージで確認してください
店主の平木誠之助(ひらき せいのすけ)さん・ユミカさん夫妻は、目の前に広がる素晴らしい景色に惚れ込み、この地での開業を決意しました。
開店当初は店内で食事を提供していましたが、お客様にこの景色と食事の両方を楽しんでほしいという思いから、屋外で食事を提供するスタイルにリニューアル。
愛犬と一緒に食事ができるため、散歩がてら立ち寄るお客様も多くいます。
カウンターで注文
メニューはカウンターや壁面に掲示されているなかから、食べたいものを選びます。
パンケーキや冷たいスイーツ、ドリンクなど、どれもおいしそう!
マスキングテープを貼ったメニューは、残念ながら材料がなくなったため今シーズンは終了。
今後はチョコレート系のメニューを追加予定とのことでした。
メニューは季節によって変わります(上記メニューは2025年8月撮影)
食べたいものが決まったら窓口で注文します。取材時にはオランダ人サイクリストが訪れていました。
外国人観光客が多いので、メニューには英語表記も添えてあります。
海を眺めながら待つ
呼び出しチャイムを受け取ったら、海を眺めながらのんびりテラス席で待ちます。海好きにとっては、この待つ時間さえも最高のぜいたくです。
夏は暑いかと心配でしたが、木陰では潮風が心地良く、杞憂(きゆう)に終わりました。波音とハワイアンなBGMを聞きながら、テーブルの上で揺れる木の葉の影を見ていると、日々の疲れが癒やされていくのを感じました。
食材は安心・安全を重視して
平木さん夫妻は「どんな人にも安心して食べてもらいたい」という思いから、できるだけ国産や地元食材を使うことを心掛けています。
パンケーキは国産小麦粉を使用
ユミカさんはお店を始める前から、お弁当にもパンケーキを持参するほどのパンケーキ愛好家。材料にこだわり、パンケーキには国産小麦粉を使用しています。
おすすめは「ココナッツクリームパンケーキ」と聞き、かき氷ソフトクリームサンドフルーツとハワイアンコーヒーを一緒に注文しました。
パンケーキは1枚焼きで、口に入れるとしっとりふわふわ!ほのかにココナッツの香りがするクリームはなめらかで、何枚でも食べられそうです。
かき氷ソフトクリームサンドフルーツは、凍らせたフルーツのザクザク感とソフトクリームのなめらかさが同時に味わえます。さっぱりとしたおいしさに、暑さも吹き飛びました。
ハワイアンコーヒーは一口飲むと異国の香りが広がります。その理由は、ハワイから取り寄せたフレーバーコーヒーを日本人にも飲みやすいようにブレンドしているから。
静かに流れてくるハワイアンなBGMと波音、景色、味、香りが相まってリゾート気分に浸れました。
梅やかんきつ類は地元のものを使用
梅ジュースや梅サワーには、向島産の梅をシロップ漬けにして使っています。飲んだあとの大きくてやわらかい梅の実もとてもおいしくて、疲れが吹き飛びそうです。
また、「かんきつまみれソフトクリーム」にはユミカさんの祖父母の畑で採れたかんきつ類を使用。ただ、残念なことに今シーズンは、材料がなくなったため、終了だそうです。
近隣の島々で採れたレモンを使ったドリンク類は提供されています。ぜひ、味わってみてください。
駐車場と駐輪スペースは建物の奥へ
駐車場へは写真の矢印のように門の中へ入ります。西側から来る場合は縁石があって曲がりにくいため、一度通り過ぎて方向転換したほうが良いでしょう。
建物の奥に約5台停められる駐車場があります。ほかのお客さんがいると少し躊躇(ちゅうちょ)するかもしれませんが、奥へ進みましょう。
しまなみサイクリングロード沿いなので、駐車場の手前には駐輪スタンドも完備されています。
非日常の時間を味わえるWILLOWS NURSERY。立ち寄れば、ドライブやサイクリングのすてきな思い出になることでしょう。
店主の平木さん夫妻に開業までの経緯や店名の由来、冬季休業期間中の過ごし方、今後の展望などを聞きました。
店主夫妻にインタビュー
穏やかな瀬戸内海を眺めながら、木陰でおいしいパンケーキやスイーツが味わえるハワイアンカフェ「WILLOWS NURSERY」。
店主の平木誠之助(ひらき せいのすけ)さん・ユミカさん夫妻に開業までの経緯や店名の由来、冬季休業期間中(2025年度は未定、2024年度は12月~2月)の過ごし方、今後の展望などについて話を聞きました。
向島という地域に惹かれて開業
──開業の経緯を教えてください
ユミカ(敬称略)──
私の祖父母がこの近くに住んでいたので、昔から向島が大好きだったんです。向島を訪れるたびに、目の前に美しい海が広がり、大きな木が生えているこの建物が気になっていました。
「ここでカフェをやりたい」という想いがどんどん強くなって建物を購入し、自分たちで5年がかりでリフォーム、開業しました。
──店名の由来を教えてください
誠之助──
じつは、この建物の門にもともと「WILLOWS NURSERY」と書かれていたんです。
調べてみると「植物園」みたいな意味合いがあるらしいんですね。シンボルツリーに惹かれてここで開業したこととつながる気がして、そのまま店名にしました。
すると、それを知った近所のかたが、開店祝いに同じ書体のネームプレートを作ってプレゼントしてくださったんです。向島はやさしい人が多くて、地域の皆さまに支えられています。
ハワイのように、いつまでも愛される場所に
──ハワイアンカフェにした理由を教えてください
ユミカ──
私はフラダンス、夫はウクレレが趣味なので「ここをハワイみたいな場所にしよう!」とハワイアンカフェに決めました。もともとパンケーキも大好きでしたから。
お客様にも穏やかな海をのんびり眺めて、ハワイにいるようなリゾート気分を味わっていただけたらいいなと思っています。
──休業中は何をされていますか?
ユミカ──
メニューのブラッシュアップのために試作を重ねています。たとえばパンケーキに使う国産小麦粉も、いろいろ取り寄せて試作し、選び抜いたものを使っているんです。
また、ガス火で焼くので、試作の際は火加減なども確認します。
常に最高の状態で提供できるように準備しています。
──今後の展望を教えてください
誠之助──
このシンボルツリーは樹齢60年以上のどんぐりの木。私たちも地域の人やお客様に愛されて、この木のように長く続けたいと思っています。
「あのおじいちゃんとおばあちゃんのお店に行こう」とか言いながら、通ってもらえるようになったらいいですね。そう語るお二人の笑顔がすてきでした。
木陰で景色と食事を楽しんで
海を眺めながら木陰で食事ができるWILLOWS NURSERY。
いただいたパンケーキはしっとりふわふわの逸品でした。
国産や地元の食材を使っているのもうれしいポイントです。
インタビュー中も笑顔が絶えない平木さん夫妻。穏やかな人柄は、各種レビューでも高く評価されています。
穏やかな海と潮風、そして温かい店主夫妻の人柄に触れながら、ぜひ、おいしい食事を堪能してみてください。