マンボウを1匹丸ごと姿造りに!レア食材の探求者は、何から何まで規格外だった
珍しい食材を調理してはXに投稿している「奇食崇拝者Rikutо」さん(以下、Rikutоさん)による、「マンボウの姿造り」が、Xで1万リポスト&11万いいねの大反響を呼んでいます。
水族館以外では、自宅はおろか鮮魚コーナーですらまず見かけることのないマンボウ。それを1匹丸ごと使った姿造りは、二度見間違いなしの豪快さです。
■ 浴槽サイズのマンボウ、お値段はたったの5000円!?
「お風呂にマンボウ居ます!!!」という投稿から始まった、Rikutоさんの一連の投稿は、初っ端からアクセル全開。
浅く水を張った浴槽に浮かんでいるのは、とても立派な1匹のマンボウ。
縦1m、幅80cmほどの1人用の浴槽にほぼジャストフィットしている様子からも、その大きさがうかがい知れます。背鰭にいたっては少しハミ出しているほど。
思わずコラージュを疑ってしまうような現実離れした光景ですが、紛れもなく本物のマンボウです。Rikutоさんはこの個体を、小田原のご当地スーパー「クイーズマートヤオマサ」で手に入れた、と投稿に綴っています。
■ 寄生虫対策のためマイナス50度の業務用冷凍庫で一晩冷凍
同スーパーは、鮮魚コーナーの充実ぶりがたびたび話題になるため、マンボウが1匹丸ごと売られていても不思議ではありません。そもそも普通のスーパーでは、切り身状態で売られているところも見たことはありませんが。
それにしてもマンボウ1匹丸ごとなんてさぞお高いんでしょう……と思いきや「値段は5000円ぐらいです」とRikutоさんは話します。マンボウの相場は分かりませんが、浴槽サイズの魚が5000円、というのはかなり安くはないでしょうか?
マンボウといえば寄生虫が多いイメージがあります。そのため対策としてマイナス50度の業務用冷凍庫で一晩冷凍した後、Rikutоさんは調理を開始。ちなみに寄生虫は言うほどいなかったそう。
これだけのサイズを解体するのはなかなか骨が折れそうですが、Rikutоさんによると、骨も身も意外と簡単に包丁で断ち切ることが出来たとのこと。皮の下はゼラチン質になっていて「特に頭部は切るときに崩れやすかったです」と話します。
■ 姿造り、キムチ鍋、モツ煮風、兜焼き……パーティー級の料理を1人でたいらげる!
そうして捌いて出来上がった姿造りは、大皿でも舟盛りでもなく、テーブル全体を皿代わりにしており、そのビジュアルはまさに見事の極み。
広げた葉物野菜の上に敷き詰められた身は、薄いピンク色をし、つやつや輝いています。向かって右側には姿造りならではの、マンボウのお頭。あまりに大きくて、魚という感じがしません。少し不安になるビジュアルですが、添えられた輪切りレモンとトマトの色味が鮮やかで、全体的にはとても美味しそう。
どんな味がするのかうかがってみると「ニュウドウカジカなどのブロブフィッシュに似てる味です。身質や食感は違いますが。身近な魚ですとドンコに味が似てる気もします」とのことで、どうやらクセがなくあっさりした味がするようです。
姿造りのほか、キムチ鍋やモツ煮風、兜焼きと様々な調理法を試したRikutоさん。「一番美味しかったのは腸と心臓です」と話し、一番美味しかった食べ方については「腸、心臓、肝をモツ煮風に煮付けた料理です」と教えてくれました。
Xに投稿されたモツ煮風料理の画像を拝見すると、煮汁を吸って茶色くなったモツが、ぷりぷりとしていて実に美味しそう。好奇心も手伝って、非常に食欲をそそられるビジュアルです。
マンボウ1匹でここまでバラエティ豊かなメニューが作れるとは。十数人規模のパーティーが開けそうな量ですが……。
「3日かけて全て1人で食べきりました」(Rikutоさん)
マンボウ1匹丸ごと買い、手ずから捌いて姿造りにし、挙げ句はそれを1人で食べきってしまったRikutоさん。
次はどんな料理でフォロワーの度肝を抜いてくれるのでしょうか。楽しみでなりません。
<記事化協力>
「奇食崇拝者Rikutо」さん(@naze6622)
(ヨシクラミク)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By YoshikuraMiku | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025042302.html