正しいパーマの乾かし方でカールを長持ちさせるコツ♪
美容室でパーマの仕上がりを見たときは大満足だったのに、次の日にはもう同じウェーブが再現できない!という経験をしたこと、ありませんか?
パーマがすぐに取れてしまう、パーマに失敗した、という悩みはよく耳にします。でも、もしかしたらそれは、パーマをかけた髪に必要なケアや上手にウェーブを出すスタイリングができていないのかもしれません。
パーマは、かけたら終わりで、ずっとそのまま!というものではないのです。女子もメンズも必見!毎日の正しいヘアケアやスタイリングの方法、ウェーブをきれいに出せるパーマの乾かし方をまとめました。
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パーマの種類
パーマって、すごくいろんなメニューがあって、たくさんの種類がある気がしませんか? 違いがよくわからないから、とりあえず美容師さんにおすすめされたパーマを選んでしまったり…。
もちろんプロである美容師さんの意見を聞くことは大切なので、それが悪いわけではありません。でも、せっかくなら自分でもよく理解して、しっかり納得した上で施術を受けたいですよね。
いろんな種類があるパーマですが、実は大きく2種類に分けられます。しかも根本的なパーマの仕組みはどの方法でも同じなので、あとは細かい手法の違いということです。
パーマの種類の最も大きな区分である「コールドパーマ」と「デジタルパーマ」の違いについて解説します。
コールドパーマ
コールドパーマとは、従来一般的に行われてきたパーマの手法です。その特徴は、熱を使わず、薬剤の力だけでパーマをかけること。後に出てきたデジタルパーマが薬剤と熱の力でパーマをかける手法のため、対してコールドパーマと呼ばれています。
コールドパーマでは髪の毛に熱を加えないため、比較的髪の毛への負担を小さくできます。パーマに使う薬剤は、それだけでも髪を傷める原因になってしまうものです。髪へのダメージを最小限にとどめたいなら、コールドパーマが適しているといえるでしょう。
ただし、コールドパーマはくっきりとしたカールの表現が難しく、形状記憶の効果が薄いので、スタイリングできちんとウェーブを出してあげる必要があります。髪には比較的優しいけれど、少し手間のかかるパーマとも考えられるでしょう。
デジタルパーマ
デジタルパーマとは、薬剤に加えて熱の力を利用することで、よりしっかりとパーマをかける手法です。強めの薬剤をつけてロッドで巻いた髪に、専用の機材を使って熱を加えます。この方法は、髪をストレートにしたいときの矯正縮毛とも同じ仕組みです。熱を加えたとき、髪の毛はしっかりとその形状で固定されます。
デジタルパーマでは、熱を加えることでより効果的にパーマをかけ、華やかで大きなカールも作りやすくなります。ゆるやかなウェーブの場合も、形状記憶の効果が高いので、スタイリングの手間があまりかかりません。
しかし一方で、熱を加えるということは髪の毛にとって負担が大きいということです。髪の毛のダメージは避けられないのが、主なデメリットといえるでしょう。もともと傷みの目立つダメージヘアにデジタルパーマをかけると、髪の毛がパサパサになって枝毛や切れ毛ができてしまいます。
ウェーブがキレイにでる♪正しいパーマの乾かし方
パーマをかけたサロン帰りの状態が、お風呂上がりも寝起きにも、ずっとそのままだったら理想的ですよね。でも実際には、パーマの効力はそこまで強力ではありません。
かけたパーマのウェーブをきれいに出すためには、ちょっとした手助けが必要なのです。パーマをかけてもすぐ取れてしまう!と思っている人は、もしかしたらパーマの効果をうまく引き出せていないのかもしれません。
きれいなウェーブを出すために特に重要なのは、パーマをかけた髪の乾かし方です。ちょっとしたコツを掴むだけで、パーマの魅力をしっかり引き出すことができますよ。
タオルドライ
まず、髪を乾かす前には、しっかりタオルドライをしましょう。
髪の毛が濡れているときは、キューティクルが開いてダメージを受けやすい状態になっています。しかも基本的に熱は髪の毛にとってダメージの原因なので、できるだけドライヤーは短時間で済ませたいところ。だからこそ、まずは最初にしっかりタオルで水分を吸収することが重要です。
なるべくふわふわの吸水性の高いタオルを使って、髪を挟んで押さえるようにして水気をとりましょう。ガシガシ、ゴシゴシと強く髪を擦り合わせてはいけません。
トリートメント
タオルでしっかり水気を取ったら、次は流さないタイプのアウトバストリートメントをつけます。
パーマをかけた髪の毛は、ダメージを受けて傷みが進行しやすくなっています。髪内部の保湿・補修成分が多く含まれたトリートメントを選んで、しっかりケアしてあげましょう。
トリートメントは頭皮にはつかないように、髪の中間から特に毛先にしっかりと塗布します。
根元から乾かす
ドライヤーを使うときは、キューティクルの流れを整えるように、上から下へと風をあてます。まずは頭皮全体に風をあてるイメージで、髪を根元から乾かしていきましょう。一か所に長くドライヤーをあてすぎると、熱が集中して髪のダメージに繋がります。熱を分散させるように、全体を均等に乾かすようにしましょう。
くるくるとねじりながら乾かす
パーマのウェーブをきれいに出すためには、乾かし方を一工夫しましょう。お風呂上がりの髪の乾かし方が、翌朝のスタイリングを楽にする土台作りになります。
コツは、全体が大まかに乾いてきたら、髪をくるくるとねじりながら乾かすことです。髪の毛には水素結合の性質があり、濡れた状態から乾かすとき、クセをつけやすくなります。くるくるとねじりながら乾かせば、髪にウェーブが出やすくなるのです。逆に髪を引っ張りながら乾かすと、髪は一時的にまっすぐになります。
よりしっかりとしたカールを出したい場合は、毛先を軽く手の平の中で丸め、握りながら持ち上げるようにして乾かすと効果的です。
朝のスタイリングのコツ
パーマのウェーブをきれいに出すためには、やはりスタイリングが欠かせません。朝は忙しい人でも、ちょっとしたコツでパーマの魅力をしっかり引き出すことができますよ。
コールドパーマ
コールドパーマは、実はスタイリングに少しコツが必要なパーマです。
コールドパーマをかけた髪は、濡らすとウェーブが強く出て、乾かすとウェーブがゆるやかになります。この性質をうまく利用して、理想的な状態にスタイリングするのが正解です。
まずは、髪の毛を根元から全体的に濡らしましょう。スタイリング用に霧吹きのような、スプレータイプのボトルを用意して水を入れておくと簡単です。髪全体を濡らしてから、トリートメントやオイルをつけて、髪をねじって癖をつけながら乾かします。
しっかりパーマを出したいときは、完全に乾き切る前にムースなどのスタイリング剤をつけて仕上げてしまいます。
髪を濡らす手間を省いたり、適当に乾かしたりすると、きれいなウェーブが再現できません。
デジタルパーマ
デジタルパーマは、コールドパーマと比べてスタイリングが簡単です。デジタルパーマをかけた髪の毛は、乾燥したときに強くウェーブが出ます。
朝、一度髪全体を濡らしてからトリートメントやオイルをつけて、髪をねじりながら乾かしましょう。そのまましっかり乾かしていけば、ウェーブがきれいに出てくるはずです。
髪へのダメージが大きいのはデジタルパーマの難点ですが、スタイリングが苦手な人や、朝に時間がない人にとっては大きなメリットとなります。
パーマを長持ちさせるコツ
どんな種類のパーマでも、効果がずっと完全にそのままというのは難しいものです。
デジタルパーマはコールドパーマと比べて持ちがよく、半永久的に形状を記憶するといわれています。それでも、さすがにだんだん形が崩れてきてしまうのが現実です。
長くきれいなパーマを楽しむためにできることは、地道な毎日のヘアケアしかありません。
トリートメントでしっかり潤いを
パーマを長持ちさせるためには、パーマ液の成分をしっかり髪の内部に留めておく必要があります。髪はキューティクルで覆われていますが、ダメージを受けるとキューティクルが剥がれ落ち、無防備な状態に。髪内部のタンパク質や水分が流出して失われ、同様にパーマ液の成分も減ってしまいます。
パーマでもカラーでも同様ですが、効果を長く楽しむためには、しっかり髪をダメージから守ってあげることが大切。毎日のトリートメントでしっかり保湿・補修しながら、ダメージを予防することが基本です。
寝る前には髪を完全に乾かす
パーマヘアに限ったことではありませんが、髪が湿ったままベッドに入るのは絶対にNG。せっかくのパーマが台無しになるだけではなく、キューティクルが剥がれて髪を傷めてしまいます。さらに、頭皮に雑菌が繁殖しやすくなり臭いの原因となることも。
ふんわりカールを長持ちさせるためにも、髪と地肌の健康のためにも、シャワー後はしっかりと髪を乾かしてから寝るようにしましょう。
まとめ
きれいなカールを長持ちさせるためには、自分に合ったパーマ選びと毎日のヘアケアが大切です。髪の乾かし方、スタイリング方法、寝る前のケア方法を身につければ、パーマの魅力をもっと効果的に楽しむことができますよ。
とはいえ髪質や理想のスタイルに合わせたパーマの施術には、当然ながら美容師さんの技術も必要不可欠です。もしも納得のいかない仕上がりが続くようなら、一度美容室を変えてみるのもいいかもしれませんね。
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