「ZINE」作りに挑戦 横浜創英中・高の生徒
「ZINE(ジン)」と呼ばれ、近年注目を集める個人や少人数による自主制作の小冊子を作る講座が、横浜創英中学・高等学校=西大口=で3月末に開かれ、同校の生徒約25人が参加した。
講師を務めたのは妙蓮寺で出版社「三輪舎」の代表や「本屋・生活綴方」監修をしている中岡祐介さん。3日間の講座ではZINEができるまでの説明をしたのち、生徒たちが実際に16ページの冊子作りに挑戦した。
生徒はスマートフォンやタブレットを使い、生成AIやアプリを活用して原稿を作成。小説や車の写真集、美術館のガイド本など思い思いのZINEに仕立てた。
この春中学2年に進級した北島千明さんは、飼いネコがイヤホンをしてラジオを聞く姿を見つけたところから話が始まる短編小説『ネコラジオ』を制作。「作家になった気分がする」と一冊ずつ製本作業を行った。
講座を企画した同校国語科の前川智美教諭は「作る楽しさを味わうことで『何か伝えたい』と思った時の選択肢が増え、生徒の生きる力につながれば」と話した。
妙蓮寺で販売も
今回生徒たちが制作したZINEは、4月19日(土)に妙蓮寺駅周辺で行われるイベント「本や街」で販売される予定。