赤穂のおいしい和食屋さん『心膳みさきや』で人気の「昼御膳」を堪能 赤穂市
赤穂で「おいしい和食のランチ」と聞かれて、筆者が思い浮かべるお店『心膳みさきや』(赤穂市)さんを紹介します。
地元の割烹料理屋で修業した店主が9年前にオープンした同店は、昼・夜営業ともに地元に愛される確かな味を提供するお店。
店内に入ると通路を挟んでカウンターとテーブル席がある1階。テーブルからも厨房が見える安心した空間は、アットホームで居心地がよく、ついつい長居してしまいます。
2階は落ち着いた和室でゆっくり料理を楽しむことができます。夜は多彩なメニューのアラカルトのほか、お得なコース料理もあり、旬の食材がいただけます。※コースは要予約
今回は人気のランチ「昼御膳」をいただきました。お昼のメニューは「昼御膳」のみ。ワンメニューといっても侮ることなかれ!この御膳ですべてが満たされるのです。
ランチは数量限定のため予約をおススメしますが、店主曰く「雨降りの日がねらい目」だそう。
お刺身から天ぷら、炊き合わせに茶碗蒸し。かごに盛られたたくさんの料理はまるで玉手箱のようで、運ばれてきた瞬間、心躍ります。地元の食材を中心に使っている目にも美しい御膳にトキメキながら早速いただきます。
まずはお刺身からいただいてみましょう。脂ののったかんぱちは歯ごたえもよく口の中でとろけるよう。鯛は甘みがありぷりぷりした食感で、赤穂の海で捕れた魚の活きのよさを実感します。
ごま豆腐のねっとりした食感が苦手の筆者ですが、同店のごま豆腐はくせがなく滑らかで食べやすく、おいしくいただくことができました。
一鉢ずつ、すべてが一から手作りしているお料理。カツオと昆布から出汁を引いているという茶碗蒸しも、なるほど味に深みがあります。そうやって丁寧に作られた料理は全体的に上品な味でとっても食べやすいのです。
ぶりの照り焼きは、しっかりした身に味がしみてもう少し欲しいくらい(笑)。同じ椀に入った筆者大ファンのだし巻きも絶品ですよ。
漬物はこの日は大根、キュウリに菜っ葉の「ぬか漬け」です。ほどよく漬かったぬかの風味が懐かしく、ご飯が食べたくなります。
ということで、釜めしも出来上がりました。「鯛の釜めし」は食事中に炊き上がるので、できたてホクホクをいただけます。しっかり出汁が利いているのにあっさりとした味わいの鯛めしは、そのままでも十分においしくて量はお茶碗大盛くらい。おこげもしっかり楽しめるのがうれしい!
お腹が至福に満たされた頃、仕上げに食後のお楽しみがついてきます。ほのかな塩味と甘みが特徴の赤穂の塩を使った「塩わらび餅」は舌触りが絶妙で、正直これだけをメニュー化してもらいたいと思ってしまうほど。赤穂の「茶舗わかさ」さんの抹茶との相性も抜群です。
真摯に料理に向き合う店主が大事にしていることは「料理に対する思い」。すべて手作りで丁寧に作ることを心掛けている料理だからこそ、昼も夜もお客さんの心を満たしてくれるのだと感じました。
場所
心膳 みさきや
(赤穂市加里屋44-15)
営業時間
11:30~14:00、17:30〜22:00
定休日
日曜日、祝日
ランチは火曜~土曜のみ
駐車場
なし