【鎌倉 イベントレポ】ほりはる展 - 描くことと向き合い続けた、今を見つめる時間
鎌倉駅西口から徒歩3分、鎌倉の水平線ギャラリーで開催されていた「ほりはる展」に行ってきました。
描くと書くのあいだ
“暮らしの中で描く”をずっと続けてきた、イラストレーター・ほりはるさんのこれまでと、これからが詰まった展示です。
中に入ると素敵な絵がたくさん飾られていました。
まさにほりはるワールド!
ほりはるさん
鎌倉市在住。イラストレーター・アーティスト。
手描きの柔らかな線を活かしたイラストをはじめ、石に絵を描いた『ひとにぎり』、心に浮かんだ色と動きを手で描く『こころ模様』など、人と人を結ぶような表現活動を目指しているそうです。
SNSでは見ていたけれど、実際に原画を目の前にすると、線の揺れやインクの濃淡、紙の質感に、画面越しとは全然違う温度を感じました。
分かれた展示空間
イラストを描きはじめた2020年頃から、今日までに制作した作品の原画やラフスケッチなどを、全三章で展示しています。
第1章[仕事未満]は自主制作で地図や絵日記を制作していた頃。
第2章[仕事の入り口]はお仕事の依頼を受けながら、方向性を見つめていた頃。
第3章[仕事以上]は独立してから現在まで。
この三つのパートに分かれていて、歩いて見ていくと、ほりはるさん自身の時間を追体験しているような気持ちになりました。
「仕事未満」のコーナーには、趣味で描いていた地図や日常を綴ったイラストが並んでいます。
コロナの時期になって、自分の日常を見つめ直そうと思い、絵日記を始めたそうで、1日1ページを2年半描いていたそうです。
日記のように淡々と、日常の中のわくわくを描いた線に、まだ“誰かに見せる”前の、純粋に描くことだけを楽しんでいた頃の空気を感じました。
見せるのが怖かったとおっしゃっていましたが、描かずにいられなかった時間の積み重ねが、この場所に繋がっているのだと思います。
「描くこと」で日常を取り戻す
仕事の入り口。
このエリアは、ほりはるさんが「イラストをお仕事として引き受けた」最初の一歩が詰まっています。
「描くことを見せるのが怖かった」と言いながらも、継続していたことが誰かの目に留まって新しい扉を開いていったストーリーは、本当に胸が熱くなります。
「石」の作品も発見
会場の真ん中には、石に描かれた作品もありました。
石の形をじっと見つめて、「この石にはこれを描こう」とインスピレーションをもらって色を乗せていくそうです。
机の上に小さく並べられた石のイラストを眺めていると、海辺で好きな形の石を拾って、そこに物語をつけていくような、子どもの頃の遊び心を思い出させてくれました。
「今をほどいて並べる」
展示のテーマにもあった「これまでの歩みを、感謝とともにほどいて並べる」という言葉。
原画の一枚一枚、キャプションの一文一文を読んでいくうちに、ほりはるさんが「描くこと」と真剣に向き合いながらも、ふっと肩の力を抜いて「今」を大切にしていることが伝わってきました。
「仕事以上」の先に
一番奥の「仕事以上」のスペースには、湘南スタイルmagazineでの人物紹介イラストが再び展示されていました。
湘南スタイルで掲載されている「ほりはるの鎌倉仕事図鑑」の人物紹介イラスト。
暮らしと働き方を丁寧に描いた絵は、イラストというより一枚一枚が「物語」そのものでした。
会って、話を聞いて、描くーー。
「聴くこと」と「描くこと」が繋がった瞬間の話を読んで、イラストという形だけど、ほりはるさんにとっては人の声や物語をすくい取る、そんな仕事なんだなと感じました。
見たことある!
こちらの絵見たことありませんか?
いろんなところに貼っている絵、実はほりはるさんでした。
また、描く工程も展示してありました。
こういうふうに描くんですね。
これから、ほりはるさんがまたどんな線を描いていくのか楽しみです。
最近はデジタルのイラストが多い中、手描きで紙に描いている作品がたくさん展示されており、改めて手描きの良さを感じました。
「ゆっくりとご覧ください」の言葉通り
会場にあった「ゆっくりとご覧ください」の言葉どおり、本当にゆっくり、自分の心にも問いかけながら楽しめる展示でした。
「また次も見に行こう」と思える展示。
ほりはるさん、素敵な時間をありがとうございました!
ほりはる展
開催日時
2025年7月18日(金)~7月21日(月)
11:00-18:00 (最終日17:00閉場)開催場所
水平線ギャラリー
神奈川県鎌倉市御成町5-6 1B
JR鎌倉駅西口から徒歩3分
駐車場:なし
主催
ほりはるさん