猫を『驚かせてしまう』飼い主の行動4つ 変化や刺激に弱い猫…実はストレスに?
1.大きな音を立てる
猫は、聴覚が優れているので、大きな音が苦手です。掃除機やドライヤーなどの大きな音を出す家電を使うと、どこかへ逃げてしまうという猫は多いと思います。
それらを使用しないというわけにはいかないので、他の部屋へ移動できたり、猫が隠れられる場所を用意してあげましょう。外からの工事や雷、花火の音などにもびっくりしてしまうので、その場合も窓から離れた場所に静かで落ち着ける場所を用意しておいてあげるといいですね。
人が出す大声も苦手なので、突然笑い声を立てたり、怒鳴り声を出すとびっくりさせてしまいます。あまり怖がらせると、飼い主さんと猫との絆にヒビが入ってしまうことも。猫への配慮をお忘れなく。
2.急に激しい動きをする
大きな音が苦手な猫ですが、大きな動きも苦手です。突然のオーバーリアクションは猫を驚かせてしまうことでしょう。猫が近くでリラックスしているようなときには急に動き出して猫をびっくりさせないよう、慎重に行動して下さいね。
両手を上げて猫を追いかけ回すなどということは絶対にNGです。
3.お客さんを呼ぶ
人懐こくて、お客さんが来ても寄っていくような猫もいますが、来客は苦手という猫も多いです。突然、知らない人が家に入ってくると、びっくりさせてしまうでしょう。自分のテリトリーが荒らされたと感じ、大きなストレスになることもあります。
お客さんを呼びたいときは、猫が安心して隠れられる場所も確保しておいてあげましょう。猫が隠れてしまったら、無理に引っ張り出すようなことはしないで、そっとしておいてあげて下さいね。
4.環境が変わる
猫は環境の変化に弱い生き物です。移動したり、ペットホテルに預けるなどは大きなストレスになります。子猫の頃から慣らせておくと、外出を嫌がらなくなることもありますが、不安を感じやすい猫の場合は注意が必要です。
引っ越しはもちろん、室内の模様替えをしただけでもびっくりしてしまうことがあります。家具などを新調するときも、突然知らないものが現れるとびっくりしてしまうので気をつけて下さいね。
模様替えをする際は、突然ガラリと変えてしまうのではなく、少しずつ行うといいでしょう。
まとめ
のんびりと、自由きままに過ごしているように見える猫ですが、実はとてもデリケート。リラックスしていられるのは、安心できる環境で信頼できる飼い主さんがいるからです。
飼い主さんの行動によっては、猫をびっくりさせてしまうことがあるので気をつけましょう。猫が繊細な動物であることを忘れずに、いつも穏やかに暮らせるようにしてあげたいですね。
(獣医師監修:加藤桂子)