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【長岡花火】花火の街・長岡でプライベート花火を打ち続ける意味 女性花火師 佐藤順子さん(長岡市)

にいがた経済新聞

夜空に広がるお祝い花火WATARU(佐藤順子さん提供)

現在、小千谷市在住の佐藤順子さん(52歳)は、ベビーマッサージ講師や、ベビーフォトのカメラマンとして活躍している一方、長岡市寺泊野積にあるカフェレストラン「バナナウィンズ」を拠点に、出雲崎煙火工業所属の花火師としても活動している。

もともと花火を見るのが好きだったという佐藤さんは、三条市生まれ。若い頃から新潟県内の主要な花火大会ののみならず、秋田県大仙市で毎年開催される「大曲の花火競技大会」や、長野県長野市で毎年開催される「長野えびす講煙火大会」などの花火を鑑賞しに、全国各地の花火大会を渡り歩いたという。ご主人からは、プロポーズの際にプライベート花火をプレゼントされ、2020年結婚10年の際にご主人へ贈るプライベート花火を打ち上げた。その際、花火を見て感動する側になるだけではなく、誰かを感動させる側になれたらと、思ったのが、現在の花火師として活動する原点となった。

ちょうど同じ頃、野積在住の古川原 渉さんが、「バナナウィンズ」でプライベート花火専門のお祝い花火WATARUを立ち上げ、花火師を募集していた。これをチャンスだと思った佐藤さんは、思わず花火師に立候補したという。

花火師の仕事は肉体労働。重たい火薬を打ち上げ場所にまで運搬し、セッティングをする。女性にとっては、なかなかの重労働である。それでも「誰かを感動させられることができる」という想いが、佐藤さんの原動力。そして何より、自身が花火を見て感動するという。「最終的に打ち上がるまで、どんな花火になるかわからない」と語る佐藤さんは、「打ち上げ場所から見る花火は格別」と、興奮した様子で話す。佐藤さんは、「一瞬の花火を、一生の思い出に。人の心に残る花火を、これからも上げ続けていく」と、意気込みを語った。
「あなたの想いが詰まった、プライベート花火のご依頼はお祝い花火wataruまでお問合せください」とPRする。

「花火が大好き」という佐藤順子さんにとって、‟花火師“という仕事は天職

プライベート花火は30秒間打ち上げられ続ける。とても華やか

「バナナウィンズ」公式Webサイト https://www.banana-winds.com/

(記事・撮影 湯本泰隆)

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