きんつばがアイスに! うす皮でひんやりアイスを包んだ“和のアイス”【まつしまや】高岡のきんつば専門店
あんこを薄い小麦粉の生地で包み、鉄板で焼いた日本の伝統的な和菓子「きんつば」。
刀の鍔(つば)に形状が似ていたことからその名前が付けられたといわれています。
小豆本来の風味とほのかな甘さが特徴で、京都や金沢など和菓子作りが盛んな地域を中心に各地に広まっています。
今回紹介するのは、富山県高岡市のきんつば専門店。きんつばはもちろん、きんつばをアレンジしたあるものが人気なんだとか。
高岡市のきんつば専門店「まつしまや」
富山県高岡市の二上山のふもとにある「まつしまや」。
高岡から氷見へと国道160号を進み、小矢部川をわたってすぐ。守山交差点を右に曲がったところに店を構えます。
創業は明治末、100年以上の歴史を持つ老舗店で、伝統を守りながらも、生きんつばやきんつばケーキを展開するなど、和菓子店としてではなく、きんつばの専門店としてさまざまなメニューを販売しています。
しっとりした皮でうすい丸形 手焼きの「きんつば」
四角いもの、丸いもの、つぶあんとこしあん、芋や栗が入ったものや皮に寒天や米粉を使ったものなど、店によって形や製法に違いがあるきんつば。
「まつしまや」のものは、小麦を使った黄金色のもので、丸く平たいのが特徴です。
しっとりとした皮に包まれているのは、北海道産の小豆を銅製の鍋で炊いたあんこ。ほくほくっと、やさしい甘さがおいしさの秘密です。
皮は、5代目店主の松島さんが毎朝銅板で手焼きしています。多い日には300~400個のきんつばを仕込むのだとか。
しかし、きんつばのようなあんこの和菓子は、気温が高い季節には売れ行きが落ちてしまうのだそう。そこで考えられたメニューが「きんつばアイス」です。
暑い季節でも人気 「きんつばあいす」
暑い日にもきんつばを楽しんでほしいという想いから誕生した「きんつばあいす」。
今から約30年前に、先代となる4代目が考案しました。
うすい皮にあんことアイスがサンドされていて、さっぱりとした甘さを楽しむことができます。
通年販売のバニラと抹茶に加え、ブルーベリーチーズケーキやほうじ茶など、季節限定のフレーバーが登場するのもアイスならでは。
2025年の夏には、全部で7種類のきんつばあいすが販売されていました。
もちもち感のある薄皮の生地に、たっぷりのアイスを包む様子はまさに職人技。
やさしい甘みのあんことのバランスも絶妙です。
1番人気は定番のバニラ。ミルキーなバニラアイスとあんこは、食べる前から相性のよさが想像できそう。
人気の2番目は黒蜜きなこ、3番目はブルーベリーチーズケーキなんだとか。
和風、洋風、フルーツフレーバーといろいろあって、どの味もすべて試してみたくなります。
「まつしまや」には、アイスのほかにも生クリームやチョコクリームが入った「生きんつば」、スポンジの代わりにきんつばの生地を使用したクリスマスケーキ、季節にあわせた旬の野菜や果物を使用した期間限定のきんつばメニューなども登場します。
訪れるたびに新しいきんつばの魅力に出会えそうな専門店です。
出典:KNBテレビ「ワンエフ」
2025年9月5日放送
記事編集:nan-nan編集部
【まつしまや】
住所 富山県高岡市守山239
営業時間 8:00〜19:00
定休日 火曜