排卵誘発剤で妊娠。通院と排卵日予測検査薬使用の不妊治療
2人姉妹を育てるママライターの“愛華”です。私が長女を妊娠したのは31歳、次女を妊娠したのは33歳のときでした。2人とも排卵誘発剤を使用する不妊治療により授かりました。そんな私の“不妊治療”の体験についてお話します。
“不妊治療”を始めることに、抵抗はなかったのか?
私は、“不妊治療”に対して、さほど抵抗がありませんでした。なぜなら、祖母・母・姉・叔母も原因不明な中、なかなか子どもを授かることができず、何年も“不妊治療”を行ったと聞いていたからです。
また、結婚したのも30歳を超えていたので、周囲に身近な友人や先輩に“不妊治療”経験者がいたことも一因だったかもしれません。
抵抗を感じるかどうかは、自分自身はもちろん、家族の考え方も大きく影響することだと思います。私自身は、原因不明の生理不順(無月経状態)が続いていましたし、不妊治療が長期に及ぶことを覚悟していました。
そのことは、夫にも結婚を意識する頃からずっと言い続けていました。理解を受けた上で結婚し、妊活に入ったことで、治療もスムーズに開始できたといえるかもしれません。私の場合は、「妊活=すぐ不妊治療」の図式を描いていたといえます。
排卵誘発剤で治療開始。基礎体温にキレイな高温層が
私の場合は、“クロミッド”という排卵誘発剤の処方を受け、治療を開始しました。生理5日目から5日間、1日1回錠剤を飲むように言われました。「こちらを使用して、薬が体に合えば、基礎体温の高温層と低温層がキレイに出ますよ」と医師から聞いていました。
また、排卵のタイミングがわかりやすくなるので、タイミングが取りやすくなるという利点もあり、1錠でうまくいく人も、薬の量を増やさないとうまくいかない人もいるとのことでした。また、「急ぐのであれば薬の量を増やした方が妊娠の確率は上がるけれど、多子になる可能性も高くなり、副作用も強めに出やすい」と説明を受けました。
「“クロミッド”での治療は長期に渡ってするものではないので、家族ともよく相談するように」と医師から言われ、私たちは話し合いの末、1錠からスタート。私の体に合っていたようで、1錠でキレイに高温層が出るようになり、目立つ副作用もなく、子どもを授かることができました。
市販の排卵日検査薬を使用してみての体験談
治療のために通っていた病院は自宅の近くではなかったため、頻繁に行くことが難しく、市販の排卵日チェッカーを医師からすすめられて使用しました。
「“クロミッド(排卵誘発剤)”を使用すると、一般的に考えて、だいたいこのあたりで排卵するだろうと予測はできるけど、生理の周期が28日の人もいれば前後する人もいるように、ずれる可能性があるので、やはりチェックはした方がいいと思う」とのことでした。
排卵日予測検査薬は薬剤師のいる薬局での扱いなので妊娠検査薬と違い、どこでも手に入るわけではありませんでした。実際に使ってみると、なかなか見本通りに結果のラインがキレイに出ず、私は正直よくわからなかったです。ただ、なんとなく排卵が近いのだということはわかったので目安にできました。
本来ですと、病院でエコーを確認してもらい卵子の成長具合をみて排卵日を予測するそうなので、本当はできる限りその形を取れた方が、気持ちの上でも安心だったのではと思います。
不妊治療での妊娠だからといって、妊婦健診や出産時に特に違いはありません。特別気をつけなくてはいけないこともなく、自然妊娠の方といたって変わることはありませんでした。私は始めから「自然妊娠はきっと無理だ」と割り切っていました。それもあって“不妊治療”での後ろめたさや苦い思いは、全く感じていません。むしろ“不妊治療”での苦しんだ経験があるからこそ、妊娠発覚の時の喜びも、出産時の喜びも一層大きいと感じているほど。ママ友とふと“不妊治療”の話題になったとき、「実は私も」という人は意外と多いので、特別なことと構えずに始めてみるのも1つだと思っています。
[愛華*プロフィール]
フェイシャルエステティシャンを経て、34歳で2人目を出産。出産を機にライターの世界へ足を踏み入れました。日々新しいことにチャレンジしながら子育てと両立、新鮮で楽しい毎日を過ごしています。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。