約1万5000発が下町の夜空を焦がす!「第59回葛飾納涼花火大会」が7月22日に柴又野球場で開催
都内でも夏に行われる大規模な花火大会が本格的にスタート。東京都葛飾区の柴又野球場では、「第59回葛飾納涼花火大会」が2025年7月22日(火)に開催。約1万5000発の趣向を凝らした花火を江戸川の河川敷から楽しもう。
スタートは地域の小さな花火大会だった
2025年で59回目を迎える歴史ある「葛飾納涼花火大会」。1953年に始まったといわれる下町の花火大会だが、当初は「柴又の花火」として周辺の自治会や地域の有志が集まって市販の打ち上げ花火を上げたのが始まりだった。次第に河川敷での花火大会が知られて多くの人が集まるようになると、花火師に依頼して花火を打ち上げるように。1980年には葛飾区との共同開催になり、現在に至っている。
2025年の打ち上げ数は、都内最大級といわれる約1万5000発。これを約1時間で打ち上げ、ぎゅっと凝縮した花火を楽しめる。プログラムは全部で6幕に分かれていて、オープニングに始まり、今年ならではのプログラムへと続く。「2幕には2026年に開催される『全国みどりと花のフェアかつしか』の開催をテーマにした花をモチーフにした花火を、3幕には今年3月に亀有にオープンした『こち亀記念館』を記念した両さんの花火を披露します!」と教えてくれたのは葛飾区観光課の柳川さん。
4幕には海外の花火チームによるショーの再現、5幕には江戸時代から日本に伝わる「和火」と呼ばれる伝統の花火が打ち上げられる。フィナーレの6幕にはナイアガラや銀冠(ぎんかむろ)など盛大な花火が次々と打ち上げられ、見どころが満載だ。
都内屈指の臨場感を味わえる!
会場は昔と変わらず、江戸川河川敷にある柴又野球場。来場者は土手の傾斜に座って花火が見られるので開放感抜群、視界良好だ。「打ち上げ場所は土手のすぐ目の前にあってものすごく近い。胸に響くような打ち上げ音と振動を味わうことができ、全身で花火を楽しめますよ」(柳川さん)。目の前で開くダイナミックな花火を圧倒的な臨場感で楽しめるのが葛飾納涼花火大会の醍醐味だ。
また、花火大会が始まる前にはぜひ柴又散策を。最寄りの柴又駅から会場までは柴又帝釈天の参道を道なりに進むが、時間に余裕をもって現地入りして帝釈天参道をそぞろ歩きするのもおすすめだ。「帝釈天参道を歩いて昔ながらの街並みを楽しみながら土手に来てもらえれば」と柳川さん。下町の人情あふれる花火大会を街歩きとともに楽しもう。
開催概要
「第59回葛飾納涼花火大会」
開催期間:2025年7月22日(火)※荒天の場合は中止
開催時間: 19:20~20:20
会場:柴又野球場(江戸川河川敷。東京都葛飾区柴又7-17-13先)
アクセス:京成電鉄金町線柴又駅から徒歩10分
【問い合わせ先】
葛飾区観光課☎03-3838-5558
URL:https://www.city.katsushika.lg.jp/tourism/1000064/1000065/1031830.html
取材・文=香取麻衣子 ※写真は主催者提供
香取麻衣子
ライター
1980年生まれ。『散歩の達人』編集部でのアルバイト経験を経て、2010年からライターとしての活動を開始。あだ名はかとりーぬ。『散歩の達人』では祭り&イベントのページを長らく担当。青春18きっぷ旅や山歩きなどのんびりと気ままにお出かけするのが好き。あとビールや美術館めぐりも大好物。