シカの中で世界最小、飼育展示は横浜市内初 金沢動物園に3頭のプーズーが来園
金沢動物園=金沢区釜利谷東=にこのほど、シカ科の動物・プーズーが来園した。横浜市内初の飼育展示となり、年内の展示へ向けて準備を進めている。
プーズーはシカの中で世界最小の種類。南米のチリやアルゼンチンの一部に分布し、凖絶滅危惧種に指定されている。オスは8cmほどの枝分かれしない角が1年ごとに生え変わるという。
今回は日本で唯一プーズーの繁殖を成功させている埼玉県こども動物自然公園からの受け入れ要請に対し、希少草食動物の飼育展示と保全を開園以来のコンセプトとする金沢動物園が協力。メスのサクラとリラ、オスのフジの3頭が同園へ移り、国内での継続的な繁殖などを目指して連携していく。
3頭は11月22日に来園し、同園飼育担当者によると「翌日には慣れてきたようで何種類か枝葉を食べたり、座って休憩する様子も見られるようになった」という。展示の開始時期は決まっていないが、年内の開始を目指して展示場に慣れる練習を行っている。