【八千代市】田園風景をバックに獅子舞を 熱田神社と妙福寺にて9月23日(火・祝)に奉納 佐山の獅子舞
佐山の獅子舞は、毎年9月23日に「五穀豊穣(ほうじょう)」「悪疫退散」を願って奉納されています。
ゆったりとたゆたう3匹の獅子
舞には「オオガカリ」と「カコイ」の2種類があるそうです。
午前11時ごろから熱田(あつた)神社でオオガカリが奉納され、休憩を挟んで午後3時ごろから妙福(みょうふく)寺でカコイが奉納されます。
オヤジシ・ナカジシ・メジシがおなかに枠なし絞め太鼓(しめだいこ)をつけ、両手に持った20cmほどのバチでたたきながら舞います。
笛は5、6人おり、郷愁を誘うメロディーを奏でます。
のんびりとした謡が入る舞も。
「佐山の獅子舞は、派手さはないけれども、ゆったりとした獅子舞」と、佐山獅子舞保存会のメンバーは言います。
ねじり模様が入った角のオヤジシは白い前垂れ。
ナカジシの角はストレートで、白い前垂れ。メジシは角ではなく宝珠(ほうじゅ)をつけ、赤い前垂れ。
3匹を見分けられると楽しさ倍増です。
歴史ある獅子舞を継承する人たち
獅子舞は代々長男が継承することになっており、笛の家は笛を、舞手の家は舞を継承していたそうですが、須田英樹さんはオオガカリの時は舞手。
カコイの時は笛の二刀流。
「両方やると、両方がいい加減になってしまうようなジレンマを感じています」とのことでしたが、貴重な若手ゆえの悩みとも。
竹林キャンプ場「CAMPかぐや」経営者の伊藤勝巳さんは次男ですが、経営者仲間に「事業を一生懸命やるのもいいけど、地域のこともきちんと参加した方がいい」とアドバイスされ、参加を決めたとのこと。
伝統芸能の継承の形も時代に合わせて様変わりしているようです。
佐山の獅子舞の起源について、はっきりとした記録はありませんが、江戸時代から始まったといわれています。300年以上の歴史がある八千代市指定文化財第1号です。
(取材・執筆/福)
日時/9月23日(火・祝)
(1)午前11時~
場所/熱田神社
住所/千葉県八千代市佐山1921
(2)午後3時~
場所/妙福寺
住所/千葉県八千代市佐山211
問い合わせ
メール/camp.kaguya@gmail.com CAMPかぐや
※当日は公共交通機関をご利用ください