「私とは割り勘?」婚活中、30歳女性に不満を言われた30代男性がブロックを決意するまで
マッチングアプリでの出会いは手軽な一方、金銭感覚をはじめ、価値観の違いから思わぬトラブルに発展することもある。特に男性側が“どこまで奢るか”という問題は厄介だ。
広島県に住む高橋さん(仮名、30代男性)は、数か月前にマッチングアプリで出会った女性の言動に、今も割り切れない思いを抱えている。
「相手は僕とほぼ同じ歳の30歳で、派遣のパート事務員として働いている女性でした」
二人の間に一体何があったのか……。編集部は高橋さんに詳しく話を聞いた。(文:天音琴葉)
食事はレストランや回転寿司で、2回目から「割り勘」に
高橋さんがそのアプリを使い始めたのは2025年の夏頃。そこでマッチングしたのが、前出の30歳女性だった。
それから数か月間、アプリ上で何度かメッセージを交わした後、二人は昼食を共にすることに。会話はそれなりに盛り上がり、会計は高橋さんが支払った。すると、その日の帰りに女性からLINEでこんなメッセージが届いたという。
「ありがとうございます。次回は私に奢らせてください」
正直、社交辞令かなと感じたというが、気遣いのできる女性だと思えただろう。だが結局、その言葉が実行されることはなかった。
その後、カフェやレストラン、回転寿司など、1人あたり1000円から2000円程度の店で4〜5回ほど会ったが、女性から会計を申し出ることはなく、初回以降は割り勘が続いた。
「料理は親がしてくれるから」見えてきた価値観の違い
金銭感覚のほかにも疑問を感じる出来事があった。LINEで料理の話題になった時のことだ。高橋さんが一人暮らしで自炊もするというと、女性は……
「『料理や家事はほとんど出来ない』と。理由を尋ねると『親がしてくれるから』ということでした」
実家暮らしとはいえ30歳という年齢を考え、高橋さんは「でもこの先を考えるなら料理や家事も覚えた方が良いんじゃない?」とアドバイスした。しかし、「そこは内面を好きになってもらって、何とかしたい」と、言葉を濁されてしまった。
「それって、将来的に男性に家事を負担してもらうということ……?」
高橋さんは互いの価値観に隔たりがあるのを感じ、少し気まずい思いをしたそうだ。
奢られない=大切にされていない?
その後もデートやLINEなどでの会話を続けた二人だったが、関係を終わらせる決定打は、突然訪れた。ある日曜日の昼、高橋さんはLINE通話で、会社の同僚との飲み会でつい飲みすぎてしまい、同僚の分まで奢ってしまったという笑い話を披露。女性もその場では笑って聞いていたという。
しかし、その日の夜、女性から思いもよらないLINEメッセージが送られてきた。
「『私と食事会に行く時はいつも割り勘ですよね!?』『奢れ、とは言わないでも、すごく悲しくなりました』と書かれていました。通話から半日ほど経ってからのことでした」
高橋さんはこのメッセージに唖然とした。
「じゃあ、最初に『奢ります』って言って、奢らなかったあなたはどうなの?と」
初回ランチの後、次は奢ると言ったのに実行しないことを棚に上げ、責めてきた女性に、納得がいかなかったようだ。また、奢られない=大切にされていない、と女性が考えているふしがあることにも、理解できなかったそう。
トラブルになることを避けたいと考えた高橋さんは、「悲しい思いをさせてすみませんでした。以後連絡は控えさせていただきます。今までありがとうございました」とだけ返信し、女性の連絡先をブロックした。
高橋さんは、連絡を絶つ決め手になった理由について、次のように振り返る。
「30歳にもなって、経済的な負担を相手に求めるような甘えた態度が許せませんでした」
また、それを直接言わずに『察してほしい』という形で不満をぶつけてくる姿勢にも、誠実さを感じられなかったようだ。
デートは4~5回にのぼったというから、女性としては、なかなか交際に至らずイライラしていたのかもしれない。しかし、高橋さんとしては、このほかにも家事の件など将来を考えられないと思うことが色々とあったそう。この経験を経て、高橋さんは恋愛において相手の価値観を慎重に見極めるようになったという。
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