県議の稲森氏が立候補表明 伊賀市長選
任期満了に伴う11月10日投開票の三重県伊賀市長選に新顔で地域政党「草の根運動いが」代表を務める県議の稲森稔尚氏(40)=柏野=が7月12日、立候補を表明した。現在3期目で、9月定例月会議で辞職する方針。
三重大大学院修了。元介護施設職員、元伊賀市議。過去の市長選では現職の岡本栄氏を支援した。立候補の動機は「市内全地域を回る中で市長と市民のつながりを結び直す必要を痛感した。当選を重ねるにつれ、市民や職員とのコミュニケーションを欠いて物事を推し進める姿勢が色濃くなった。放置すれば、伊賀市が飛躍する可能性を失う」と説明した。
重点政策では「全ての子どもが安心して大人になれる社会」を一番に挙げる。教材費や修学旅行費など“かくれ教育費”の無償化を進め、教育格差に立ち向かう学習支援などに注力すると訴えた。
18歳成人式は当事者の意見を聞いて「検証し見直すべきか決めたい」、美術博物館計画は「芭蕉翁記念館は建設する。県を挙げて取り組むべき課題」との考えを示した。
市長選には新顔3人と現職が出馬を表明し、稲森氏が5人目。