型崩れが心配…。お気に入りの「ぬいぐるみ」の正しい洗濯術「ふわふわになった!」「コツがあるんだ」
洗濯研究家の平島 利恵です。「子どものぬいぐるみを洗いたいけど、型崩れしそうで怖くて……」そんなお悩みをよくいただきます。ぬいぐるみは思い出が詰まった大切な存在。だからこそ、失敗が怖くて手を出せないという気持ち、よくわかります。でも正しく洗えば、型崩れさせずに、ふわふわで清潔に仕上がります。今回は、実際に子どものぬいぐるみを洗ってみた様子と、誰でも簡単にできる洗い方をご紹介します。おうちでぜひ試してみてください。
ぬいぐるみの汚れの原因とは?
ぬいぐるみには、見た目以上に手あかや皮脂汚れが蓄積しています。これらの汚れを放置すると、黒ずみやダニの温床となり、健康にも悪影響を及ぼす可能性も。お気に入りのぬいぐるみの寿命を延ばすためには、定期的なお手入れが欠かせません。
自宅でできる! ぬいぐるみの簡単洗濯方法
ぬいぐるみは次の手順で優しく洗いましょう。さらに詳しい手順やコツを知りたい方は、動画もご覧ください。
1.洗濯表示の確認
まず、ぬいぐるみの洗濯表示タグを確認します。手洗いOKのマークがあれば水洗い可能です。表示がない場合は、色落ちテストをすると安心です。
2.洗浄液の準備
40℃程度のぬるま湯に洗剤を溶かします。
黒ずみ・皮脂汚れが気になるときは「アルカリ性粉末洗剤」、目立った汚れがなければ「中性洗剤」を使用しましょう。
3.つけ置き洗い
ぬいぐるみの空気を抜きながら、洗濯液に沈めます。浮いてこないように重しを乗せ、30分ほどつけ置きします。
4.すすぎ
泡が出なくなるまで2回以上すすぎましょう。汚れがひどい時は3回以上を目安に。
5.柔軟剤をプラス
最後のすすぎの後、水を新しく張り、柔軟剤を適量加えてぬいぐるみに染み込ませます。
※柔軟剤は、すすがずにそのまま脱水を。すすいでしまう方も多いですが、柔軟剤の成分を繊維に残すのが正しい使い方です。
6.脱水
タオルで包み、洗濯ネットに入れて洗濯機で軽く脱水します。
7.乾燥
風通しの良い日陰で、1日以上かけてしっかり乾かします。完全に乾燥させることで、カビや雑菌の繁殖を防げます。
洗濯できないぬいぐるみの見分け方
次のようなぬいぐるみは、水洗いを控えましょう。
・電池や機械が内蔵されているもの
・接着剤で部品が固定されているもの
・革製やアンティーク品
・中に紙や段ボールが含まれているもの
これらは、ブラッシングや陰干しでお手入れしましょう。
日頃のお手入れで清潔を保つ
普段からケアすることで、ぬいぐるみの寿命をもっと伸ばすことができます。
ブラッシング
洋服用のブラシで優しくホコリを落とします。
陰干し
風通しの良い日陰で定期的に干すことで、湿気を取り除きます。
大切なぬいぐるみを長く愛用するために、ぜひこれらのお手入れを取り入れてみてくださいね!
平島利恵/洗濯研究家