夏はアカハタのトップシーズン！ オカッパリからもボートからでも楽しめる!!
これからの真夏がトップシーズン、釣ってよし食べてよしの魚「アカハタ」について。ボート釣りとオカッパリ釣りの双方と、美味しいアカハタ料理をご紹介します。
夏に接岸する高級魚「アカハタ」とは？
アカハタは以前は相模湾より南の方にしかいない魚だといわれていましたが、近年温暖化の影響なのか東京湾でも釣れるようになりました。引きが強くアングラーを楽しませてくれる魚で、味もとてもよく、夏に人気のターゲットです。
最大でも40cm前後とハタの種類では小型ですが、引きは抜群に強い魚です。岩場周りに生息している魚で、夏の産卵時期には浅場に寄ってきて産卵します。そのため、数多くのアカハタが沿岸で釣れる夏は、アカハタのトップシーズンといえるでしょう。
アカハタはあまりスーパーなどでは見かけない魚で、鮮魚店や市場で見かける高級な魚です。活魚となると金額はとても高く、30cm前後でも8000円ぐらいするそうです。ほかのハタ類に比べても少し高級な部類といえます。私は寿司屋でアカハタを見たことがないですが、あればとても高そうですね。釣り人にとっては、釣った魚が少しでも高級だと嬉しいですよね。
アカハタはこんなトコロにいる！
ボートからとオカッパリからねらうポイント
ボートからねらうべきポイントと釣り方
ボートからの釣り方において、一番はポイント選びが大切です。いくら釣り方がよくても魚がいないところで粘っては釣果を望めません。ねらうべきポイントはズバリ、「浅場の根がきついところ」です。
ボートの場合、沖の浅瀬周りが一番よいと思われます。陸続きの場所だと、どうしても釣り人が入れるので魚の生息数が極端に少ないからです。ボートであれば、自分で見つけたポイントを自分だけの場所としてマークできます。その辺りがボートの利点ですね。
誘い方に関して、根がきついときはオフセットフックを使用し、テキサスリグやフリーリグで誘うと根掛かりを低減できます。また、私の場合、ボートで流される風下側に落とすようにしています。
メタルジグでもよいのですが根掛かりの率は格段に上がります。私はジグでねらう場合はフロントフックだけにしています。そして、あまりフォール時間を取らず、落ちたらすぐリフトすることで根掛かりのリスクは減らしています。
ジグヘッドの場合は風上側にキャストし、カーブフォールを意識して今どのようにアピールできているかを考えるとよいでしょう。潮の速さや風の強さに応じて、私は25g～50gを使い分けています。
オカッパリからねらうべきポイント
まずはオカッパリも場所が大事です。魚がいる場所に釣らないと釣り上げることはできません。オカッパリの場合、アカハタが釣れるポイントはほかの釣り人が既に入っている可能性があるので、キャストしやすいアカハタポイントは数が少ないでしょう。釣果を期待できるのはあまり人が入らない、場荒れしていない場所です。
とはいえ、くれぐれも危険な場所には入らないように注意してください。また、初めての場所も十分注意して入りましょう。とくに夜間は下見なしの場所はおススメできません。アカハタは根周りに着いていることが多いので、険しい場所などは落石などにも気を配る必要があります。急な地震などでも困らないように、危機予測も大事かと思います。
キープサイズは30cm以上
根魚は成長が遅い魚。小さいサイズが釣れたら、優しくリリースしてあげてください
アカハタに限った話ではありませんが、場所を見つけることができれば連続で釣れることがあります。しかし根魚はひじょうに成長が遅い魚ですので、全て釣りきってしまうのではなく、次の将来に魚を残してもらえたらと思います。
私はアカハタが釣れた際、30cm以上から持ち帰るのと、必要以上には持って帰らないようにしています。
美味しく持ち帰るために
アカハタを美味しく持ち帰るために、最低でも血抜きはしてください。白身魚は血が回ると台無しになってしまいます。
また、よくエラを左右切る方がいますが、片側だけ切るだけでも十分です。エラを切って血抜きをするのを忘れず、血抜きしたあとはしっかりと冷えた潮氷（氷と海水で作ったもの）に入れて氷締めすれば、鮮度を保って持ち帰ることができます。
美味しいアカハタ料理をご紹介
アカハタの蒸魚
アカハタは中国の家庭料理「蒸魚（ツェンユイ）」に最高にマッチしている魚だと思います。15分アカハタを蒸して、食べる直前にチンチンに熱したゴマ油をかけていただく料理です。
美味しく仕上げるポイントは、「しっかり血抜きができていること」「血合いをキレイに取り除いていること」がとても重要です。どうしても血の味がしてしまうと台無しになってしまいます。あとは白髪ネギを添えるのも忘れないでください。ネギを添えることで、一気に「高級な中華を食べているな」と思わせてくれます。
アカハタのカルパッチョ
アカハタのカルパッチョは最高に美味しい一品。ポイントはしっかりと水分を取ること、そしてしっかり締めてあることが重要です。カルパッチョも血が回るとどうしても味も悪くなり、水分があると味が薄くなりがちです。ぜひ釣れた際は試してみてください。
王道！アカハタの煮付け
根魚といえば王道の煮付けも外せません。煮付けは釣り上げてから時間が経過している魚や、上手く締めれなかった魚、冷凍した魚など、少し状態が悪い場合に向いています。
私は煮付けを作ったあと、しっかり冷まして身に味が入ってから食すようにしています。朝のうちに煮付けて冷ましておき、夜食べるといった具合です。しっかり身に味が染み込んでいる煮付けは最高のおかずになりますよ。ぜひお試しください。
これからがまさにトップシーズン。オカッパリもよしボートからでもよし、ねらい方はさまざまなアカハタねらい。見た目も美しくかっこよく、味もとてもよい！ と三拍子そろったターゲットです。この釣りを覚えたら沼にハマること間違いありませんよ。ぜひ真夏のロックフィッシュゲームを楽しんでみてはいかがでしょうか。
【ルアータックル紹介】
●ロッド：
ヴァデル SLJ エアポータブル（ダイワ）
●リール：
セルテート 2510（ダイワ）
●ライン：
PE0.8号
●リーダー：
16lb
●フック：
T・N・S HEAVY DUTY Ⅱ（ハヤブサ）、T・N・S OFFSET Ⅱ（ハヤブサ）
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レポーター
プロフィール：岸本 真彦
主にルアーフィッシングをメインに、仲間とワイワイフィッシングを楽しむのが大好き。釣り人との交流や情報交換を大切にがモットー。
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