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「三宮」の由来はここにあり!?神戸の『三宮神社』で幕末のロマン感じる歴史散歩 神戸市

Kiss

秋の訪れを感じる季節。神戸三宮センター街から西南に5分ほど歩いたところに、「三宮」の地名の由来となった歴史ある『三宮神社』(神戸市中央区)があります。日に日に涼しくなった今だからこそ、「趣を感じたい!」ということで歴史散策をしてみました。

ところで皆さんは、三宮神社をご存知でしょうか?

神戸市営地下鉄海岸線の旧居留地・大丸前駅を東に1分ほど歩いたところにある、きらびやかな繁華街とは一線を画した厳かな神社のことで、かくいう私もセンター街はショッピングや食べ歩きでよく来ているものの、この場所に神社があることを知りませんでした。

道路を挟んで右手奥には『大丸神戸店』がそびえます。伝統的な和の建築と洋風意匠の対比がイイッ!

ワクワクしながら境内に入ってみると、なにやら左手に「神戸事件」の文字と神社には似つかわしくない大砲の姿が。穏やかではないですね…。

「神戸事件」とは何ぞや?と思い調べてみると、今から156年前に三宮神社の前で発生した外交問題のことで、備前藩(現・岡山県)の兵士が隊列を横切ったフランス人水兵らを負傷させたことで銃撃戦に発展し、居留地の予定地を検分中の欧米諸国公使らに水平射撃を加えた事件なのだそう。

事件は隊の責任者である備前藩の滝善三郎が切腹することで解決に至りましたが、これをきっかけに外交問題が深刻化するなど、幕末の歴史を語るうえで外せない重要な事件だったことがわかりました。

本殿の前には“灘五郷”のものと思われる、お酒の樽も発見!随所に兵庫らしさが散りばめられた空間を堪能

話を三宮神社に戻します。同神社は『生田神社』の八柱の枝神(えだがみ)を祀った、一宮から八宮までの神社の中の三柱目=「三の宮」であり、そこから神社周辺の地域のことを「三宮」と呼ぶようになったそうです。

荘厳な造りの本殿は、鮮やかな赤の鈴紐がシックな雰囲気の木造建築をピリリと引き締めてくれています。境内では「おみくじ」や「絵馬」の授与も行われており、小さいながらも充分に楽しめるつくりになっていました。

拝殿前の参道に配された十二支が刻まれた石は、自身の干支の石で写真を撮るとご利益があるというパワースポット的な存在なんだそう。付近にある『生田神社』にも十二支に関連した絵馬が奉納されており、干支にまつわるものに触れることができます。

三宮神社境内には、ほかにも碑や事件の案内板も設置されているので、現地に赴くと当時の様子がありありと想像できる仕様になっています。せっかく「神戸事件」について詳しくなれたということで、今度は、神戸市兵庫区の能福寺内ある滝善三郎顕彰碑なども訪れてみたいな…と、空想が膨らんだ一日になりました。


場所
三宮神社
(神戸市中央区三宮町2丁目4-4)

備考
7月、8月、9月の授与所の営業について
朱印受付は14:00~15:30です
日曜日はお休み

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