大手スーパーで売っていた「とんかつ」の衣をはがして豚肉の重さを測ってみた / ライフ・西友・ヨーク・イオン
スーパーマーケットの惣菜コーナーで人気の「とんかつ」は、そのまま食べてもウマいし、カツカレーやカツ丼にもなる万能商品だ。なかには専門店よりもウマいかも……なんて言われている商品もある。
先日、そんな “スーパーのとんかつ” の話題で盛り上がっていたら、当サイトの偉い人・Yoshioが「大手スーパーで売っているとんかつの衣をはがして豚肉の重量を比べてみない?」と発言……というわけで「仁義なき戦い 〜とんかつ編〜」の幕開けである。
今回は、ライフ・リヴィン(西友)・ヨークフーズ(セブン傘下)・イオンのとんかつを徹底比較! ビミョーに価格差はあるが、果たしてどのスーパーのとんかつが最もお得感があるのだろうか。
・ライフ
トップバッターは、首都圏と近畿圏で300店舗以上を展開するライフだ。商品名は「ハーブ三元豚のロースカツ」で、価格は429円。
中身はこんな感じ。見た目はけっこう立派。
さっそく衣をはがしてみると……肉と衣の間に隙間がなく、かなりはがしにくい。つまり良いとんかつと言えるのではないだろうか。完全に豚肉と衣が一体化している。
よし、数グラムの誤差はあるかもしれないが十分だろう。そういえば、スーパースター・大谷翔平も衣をはがして食べるらしい。この面倒な作業もメジャーへの1歩ということか……非常に深い。
さっそく豚肉の重さを測ってみよう。
…………
110グラム。
100グラムあたり390円の計算となる。他社はどうなのだろうか。
・リヴィン
つづいては、西友が運営するスーパー・リヴィン(LIVIN)の登場だ。西友は東北から関西まで約240店舗を展開している。商品名は「熟成うまリッチポークのロースカツ」で、価格は495円。今回ご紹介する4種類の中で最も高額である。
標準的な6切だが、パッケージによると、西友バイヤーが目利きした味と品質にこだわった豚肉らしく、下味には淡路島の藻塩を使用しているという。気合いの入れ具合も別格か。
豚肉の重さは……
115グラム。
100グラムあたり約430円。味と品質にこだわりつつも、食べ応えのある大きめサイズなのはナイスである。
・ヨークフーズ
3番手はヨークフーズ。セブン傘下のイトーヨーカ堂が関東南部に展開するスーパーだ。他にヨークマート、ヨークプライス、コンフォートマーケットもある。商品名は「ハーブ四元豚柔らかロースカツ1枚スライス」で、価格は430円。ライフとほぼ同価格。
ちなみに四元豚とは、名前のとおり4品種を掛け合わせたプレミアムなポークのこと。旨味と甘味がぎゅっと詰まっているのが特徴らしいぞ。
豚肉の重さは……
98グラム。
100グラムあたり約438円。量より質で勝負ということだろうか。やや物足りない数字。
・イオン
ラストを飾るのはイオンだ。公式サイトによると、イオングループは日本全国に総合スーパー(イオン・イオンスタイルなど)を約500店舗を展開。食品スーパー(マックスバリュなど)を約2200店舗展開しているそうだ。大ボスの登場である。
商品名は「五ツ星とんかつ(ブラン三元豚使用)」で、価格は462円。ブラン三元豚は味の総合的なバランスが良く、なかでも肉の旨味と脂肪が持つコクが優れているという。ちなみに最も衣をはがしやすかったのがイオン。
豚肉の重さは……
79グラム。
これは衝撃的な数字……見た目では分からなかったが、かなり差があることが判明した。100グラムあたり約584円。もちろん個体差もあるだろうし、衣も含めてとんかつだから豚肉の量=正義というわけではない。とはいえ、なかなかの攻めである。
・食べてみた
実際に食べてみた感想もお伝えしよう。というのも、4種類の中で圧倒的に美味しかったとんかつがあったのだ。それは……
リヴィン(西友)の「熟成うまリッチポークのロースカツ」である! 専門店の持ち帰りとんかつにも負けないレベルの美味しさ。下味の藻塩によって肉の旨味が凝縮されているようだ。冷めていても衣がサクサクでウマい。少々高いのも納得。
ライフは肉厚で、ヨークフーズは柔らかくジューシーな食感。イオンは衣がしんなりしていたので、時間が空いた場合はオーブン等でサクサク感を復活させた方がいいかも。
先にも述べたように、個体差もあるだろう。それでもコスパならライフ、また買いたいと思ったのはリヴィンである。ただ残念ながら、私の住んでいる地域にリヴィンはなかった……また機会があれば、別のスーパーや商品で調査をしたい。それではまた!
執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.