美味しい<にんじん>を見極めるコツ!秘密は「芯」にあり?【管理栄養士直伝】
料理に彩りが欲しいとき、つい手が伸びるにんじん。一年中流通していて使い勝手もいいため、どの家庭でも食卓にあがる回数が多いのではないでしょうか。今回は、知っていると便利な、美味しいにんじんの簡単な見極め方をご紹介します。
【画像】管理栄養士おすすめの「にんじんの選び方」を写真でチェック
にんじんに含まれるβ-カロテンって?
にんじんに含まれる栄養の代表格は「β-カロテン」です。
β-カロテンは体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜の健康維持に重要な役割を担っています。
また、抗酸化作用もあり、日焼けやシミの予防効果に期待大。
にんじんのβ-カロテンは皮の部分に多く含まれ、中心部(芯)に近づくほど少なくなることがわかっています。
POINT
最近スーパーなどで出回っているにんじんは、洗浄されているものがほとんどです。
そのため皮をむかずに調理することも可能。
皮だけできんぴらにしても美味しいので、栄養豊富な皮も捨てずに食べるのがおすすめです。
美味しいにんじんの見極め方は?
美味しいにんじんを見分けるポイントはずばり「芯」です。
にんじんは育ちすぎると葉の部分に栄養がどんどん流れてしまい、固くなって甘味も少なくなります。
葉がついていた部分にあたる芯が太いのは、育ち過ぎている証拠。
そのため、芯がなるべく小さいものを選びましょう。
その他、以下の特徴もチェックしてみてください。
・表面が濃いオレンジ色でツヤがあり滑らかなもの
このようなにんじんは新鮮で水分が多く甘味があることが多いです。
逆に、以下のような特徴があるにんじんは避けたほうがいいでしょう。
・芯の切り口が大きく黒ずんでいるもの
・見た目が長方形に近く太りすぎのもの
・白いひげ根の間隔がバラバラなもの
このようなにんじんは鮮度が落ちていたり、キメが粗く甘味が少なかったりする傾向があるため、選ぶときに注意しましょう。
美味しくて栄養たっぷりのにんじんを選ぼう♪
美味しいにんじんは栄養も豊富です。「芯が大きい=栄養が葉にとられている」ことを覚えておいて、にんじんを買うときにはぜひ芯が小さいものを選ぶようにしましょう。また、β-カロテンは皮に多く含まれているため、皮も捨てずに調理するといいですよ。脂溶性のビタミンなので、油と一緒に炒めることで吸収率がよくなりますよ♪
普段使うことの多い野菜ほど、美味しく栄養価の高いものを選べるといいですね。
◆ライター / yuki
管理栄養士。
大学院修士課程修了後、薬局の管理栄養士として栄養指導や相談、栄養・運動講座、レシピ作成、健康食品や化粧品の販売などに携わる。
現在は2児の子育てをしながら在宅でフリーの管理栄養士として活動中。食や美容に関する記事の執筆や監修などを行っている。
薬膳にも興味があり、薬膳調整師の資格を取得。食を通じて健康な身体づくりをモットーに日々知識をアップデートしている。