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赤穂市立さくら園 農福連携コンテストでグランプリ

赤穂民報

「ひょうご農福連携コンテスト」でグランプリに輝いた赤穂市立さくら園のみなさん

 兵庫県内の障害福祉サービス事業所が実施する農福連携(農業と福祉の連携)の取組や事業アイデアを募集した「ひょうご農福連携コンテスト」で、大津の赤穂市立さくら園がグランプリを受賞した。

 農福連携は、障害者が農業分野での活躍を通じ、自信や生きがいを持って社会参画を実現していく取り組み。同園は従来から行っている銅線リサイクル、洗車、商品の検品・包装といった作業に加え、2021年度から取り組みを始めた。

 初年度は延べ作業日数わずか8日だったが、「『いつでも、だれでも』障がいのある方が活躍でき、地域貢献できる農福連携」との方針を掲げ、一人一人の適性や得意に合わせて作業を分担。道具の工夫や改良で作業の効率化を図り、通所している28人の利用者全員が何らかの農作業に従事できる環境を整えた。

ニンニクの定植作業。道具で均等に開けた穴に効率よく植えられるように工夫している

 さらに職員らが活動の主旨やメリットを生産者側に地道にアピールしたことで連携先や受注が増え、23年度の延べ作業日数は約250日にまで増加した。現在は市内外の農業4事業所と契約し、タマネギやサツマイモの定植と収穫、小松菜の出荷調整などを受注。利用者の収入増につながっている。

 3月に神戸市内であった審査会では同園の東祐一郎係長が、利用者が生き生きと農作業に従事している様子や、関西福祉大学とも連携して将来の人材育成を目指している点などを発表。専門家ら5人が「地域貢献性」「成長性・発展性」「工賃向上への取り組み」など8項目で採点した結果、エントリーした8事業所の中で最高得点を獲得した。「農家の困り事、作業ニーズをうまく発見して取り組んでいる」「利用者の特性に合わせて治具を工夫しながら作成し、個人の成長に繋がっていることに感銘を受けた」などと評価を受けた。

 青空の下の農作業は利用者からも「楽しい」「また行きたい」などと好評。今後は野菜に加えてフルーツ関連の仕事の受注を目指して連携先と調整する予定といい、「今後も障がいのある方が地域で活躍でき、農福連携を通じて地域貢献できるよう努めていきたい」(東係長)と話している。

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