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<ウチに13人、呼ぶ!?>正気ですか?妊婦と2歳児がいるのに……自宅BBQしたい夫【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

これは数年前の出来事です。私はジュン。2歳の子どもをもつ母で、現在妊娠6か月です。夫のトヨジはアウトドア好きで社交的な性格。上の子どもをまだ授かる前に、みんなを招いてBBQがしやすいようにと今のマンションを買いました。

金曜日の朝。トヨジが会社にいく身支度をしながら「うちに同僚13人を呼んでBBQする」と言い出しました。

日曜日といえば明後日です。いくらなんでも急すぎるから「今回は無理だよ!」と私は断りましたが、トヨジは聞く耳を持ってくれません。

子どもは2歳でまだまだ手がかかるし、なによりいま私は妊娠中です。以前うちでBBQをやったときは、まだ子どももいなかったので、いまとは状況がまったく違います。それでもトヨジは「みんなで集まれるようにBBQができるこのマンションを買ったんじゃん! ジュンは身体辛いなら、当日なにもしなくていいから! じゃあ、いってきます!」と自分の言いたいことだけ言って会社に行ってしまいました。

「トヨジ……まじでうちでBBQするつもりなのか!?」

トヨジは体育会系な性格なこともあり、後輩の面倒見もよくアウトドア派です。学生時代には、実家に仲間を招いてBBQすることもよくあったそうです。まわりに目を配り、積極的にみんなをもてなすことのできるのはトヨジの長所だなと思っていました。それに、幸いトヨジは、普段は子どもの面倒もよくみてくれます。でも、お酒が入って仲間もいたら盛り上がってしまい、きっと子どもの世話は私一人の役目になることでしょう。

そして、BBQの買い出しはどうするつもりなのでしょうか。子どもを連れて私が一人で大量の買い物をしてくるのは無理なので、トヨジが会社から帰るのを待ってから一緒に出かけるとすると、子どもを寝かせる時間が遅くなってしまいます。

トヨジはなにもわかっていません。人を家に呼ぶということは本当に大変なのです。子どもがいて、私のおなかだって大きいのに、いつも以上に入念に掃除だってしないといけないのです。ていうか私はいまそんなことまで気をまわしたくありません。

いろいろ考えましたが、やはりいまの状況でうちで大勢を呼んで、BBQをやるなんて絶対無理です。

家に人が来るとなれば、掃除に準備にやらなければならないことは山積みです。しかも13人も来るとなれば、後片付けだって考えただけで憂鬱です。トヨジは「何もしなくていい」と言うけれど、もし本当に私が何もしなかったら……。 みんなに冷ややかな目で見られるのは、容易に想像できます。

「聞く耳もって!」居るも逃げるも地獄!私が阻止したい理由

私がいくら反対しても、トヨジのなかではもう日曜日のBBQ開催は決定的のようで……。

いっそのこと子どもを連れて実家に避難しようとも考えました、そうもいかない出来事が以前ありまして……。

3年前、わが家で行ったBBQのときです。うちに飾ってあった私の大切にしていたテディベアのぬいぐるみを、友人の娘たちが欲しがって、トヨジはそれを簡単にあげてしまったのです。

そのテディベアのぬいぐるみは、私たちが結婚したときに式場からもらった特別なものでした。そのときは、はっきり断ることができず手放すことになってしまい、とても悲しい思いをしたのです。

今回のBBQには、あの私の大切にしていたテディベアを持って行った子どもたちもまた来るそうです。ほかにも私の趣味で集めている女の子が好きそうなキラキラしたコレクションもあるので、また狙われたときに私がいないと阻止できません。できる限り片づけたいけれど、いまの私にそんな時間も労力もありません。

「体調もよくないからと自室にこもるとなんだか感じ悪い」「外に避難しようにも監視してないと不安」という考えが私のなかで堂々巡りしていました。

やはり、いまのわが家の状況下では、うちでのBBQは現実的ではないため、トヨジに代替案を提示してみることにしました。

部屋の掃除だけでなく、お気に入りのインテリアたちも隠さないといけない。買い出しに行って、BBQの準備をして、それから終わったら後片付け……。私のいまの状況でやるなんて、到底無理です。多少無理してでもやろうか、なんてこと絶対に思えません! わが家でのBBQを阻止するため、代替案を用意しました。それでも納得しないトヨジに、私は心の底から困ってしまいました。

BBQ会場、変更?お義母さんが夫にビシッと……最高ですッ

意外にもトヨジは前向きなリアクションでした。お義母さんと比べて私が劣っていると言われたようで少しイラっとしましたが……。

すぐにトヨジは自分の実家に電話して、お義母さんに許可をとってくれました。有難いことにお義母さんは快諾。でもトヨジが余計なことを言って……。

トヨジは、まるで私がワガママを言っているかのような言い訳をお義母さんにしたのです。お義母さんに嫌味のひとつも言われるかと思ったのですが、状況は思わぬ方向に進んでいき……。

家に人を招くことがどんなに神経を使うことなのか、「俺にまかせろ」と言うだけで結局、女である自分たちばかり大変になると、お義母さんがトヨジに説教してくれたのです。

お義父さんも大勢を集めてわいわいするのが好きな方だったそうです。しかしトヨジが生まれてからはお義母さんもいままでのようにおもてなしできないし、小さい子どもがいるなか準備するのも大変になったため、家での集まりをやめてくれたという過去があったそうです。

飲んで気が大きくなってるお義父さんにみんなの前でキレたというエピソードまで話してくれました。

私があんなに嫌がっても自分の意見を曲げようとしなかったのに……お義母さんが私の気持ちをすべて代弁してくれて、トヨジを納得させてくれました。

でも今回のことで、子どもがいないときといるときでは、自分の感覚が変化していたことに気付かされました。女性は子をもつといろんな意味ですぐに変化を受け入れていかなければなりません。男性である夫は、これからもたくさんの“状況”に直面しながら「いままでとは違うんだ」と学び、変わっていってくれたらいいなと思います。それにしても、今回は本当に「お義母さんに感謝!」な一件でした。


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