夏の名物♪爽やかに、涼やかにいただく夙川のそば処『馳走侘助』の冷かけすだちそば 西宮市
ムシムシと暑い日が毎日続くと、なんだか食べるのも億劫になりがち。そんな時にさらっと喉を通る冷たいお蕎麦は食欲がない時の強い味方です。
阪急「夙川」駅すぐ近くのそば処『馳走侘助(ちそうわびすけ)』(西宮市)の「冷かけすだちそば」は、梅雨頃から注文が増え始める“夏の名物”。これから迎える夏本番を前に取材に行ってきました。
店主は芦屋の名店『土山人』で10年間修業した後2020年に独立。お蕎麦はもちろん、酒肴やお酒、器にこだわり、ゆったりと落ち着いて食事を楽しめるような空間作りにも定評があります。
自慢の蕎麦は、契約栽培農家から直接殻付きの状態で仕入れ、精選から製粉、蕎麦打ちに至るまで全ての工程をお店でされているとのこと。
名物の「すだちそば」は、冷たいもの又は温かいものが選べ、蕎麦と相性のいい天ぷらがセットになった「かき揚げ天すだち(冷かけ)」をいただくことに。
運ばれてきたお蕎麦の上に射線状に並べられたすだちの美しさと見た目の爽やかさについ「わぁ!」と声が出てしまいます。
驚いたのは、お出汁を冷たいものと温かいもので仕込みを分けていること。本枯節などを使い、毎朝丁寧に引いた出汁を冷たいお蕎麦に使用するものは少し濃いめに作っているのだそう。
ひと口すするとかつおの香りとすだちの香りがふわっと立ち、味覚も嗅覚もただただ“爽やか”の一言。きゅっと締まった蕎麦と出汁のバランスも完璧です。
お店の蕎麦は、そば粉9割に対してつなぎが1割入った「九一蕎麦」。そば粉の割合が多い分、蕎麦の風味が存分に楽しめるのが特徴なのだとか。
蕎麦と一緒に必ず食べたくなる天ぷらは、個人的に好きな「かき揚げ天」を。エビやイカ、しそ、きのこ類、かぼちゃなどの具材が絶妙にまとまり、とても風味豊か。
蕎麦だけでは足りないビタミンやたんぱく質などの栄養も賄えて、つるつると食べられるお蕎麦とサクサク天ぷらの食感のコントラストが同時に味わえるのもそば処の醍醐味。
気がつけばあっという間にどちらも平らげあれ?、食欲なかったんだっけ?爽やかに、涼やかにいただける今の季節に相応しい味わいで体の熱が一気に吹き飛びました。
お店を出るころには汗も引き、「さぁ、また頑張ろう!」と元気をもらえる、そんなお蕎麦です。
場所
馳走侘助
(西宮市羽衣町10-19)
営業時間
11:30〜15:00 (L.O.14:30 )
17:30〜22:30 (L.O.22:00 )
定休日
水曜日