キユーピー、育児食の生産・販売を終了へ 販売減とコスト高で判断
キユーピー株式会社は6月12日、公式ホームページを更新し、2026年8月末をもって育児食の生産を終了する方針を発表しました。終了対象は「瓶詰」や「にこにこボックス(カップ容器)」などを含む全72品目です。販売も順次終了していく予定です。
キユーピーは、生産終了の理由について「自社の販売数量の低迷」や「原材料価格・エネルギー費の高騰によるコスト増」などが要因であると説明しています。
商品を継続するために、設備投資や販売促進を含め、さまざまな施策を検討し立て直しを図ってきたものの、品質を維持したまま生産を続けることは困難と判断。最終的に、生産と販売の終了を決断したとしています。
時期を2026年8月末とした経緯については「急な供給停止によるお客さまやお得意先の皆さまへのご負担を最小限にとどめるため」とし、この一年間を「当社育児食をご利用いただいているお客さまが引き続き安心して商品をご購入いただける期間」、そして「今後の商品選択を検討する期間」としてほしいと述べました。
文書の最後は「育児食の生産・販売は終了しますが、これまで培ってきた『品質』への姿勢を継承し、子どもたちの食と健康に貢献する活動は継続してまいります。長年にわたり当社育児食をご愛顧賜りましたことに、心より感謝申し上げます」と、お礼の言葉で締めくくられています。
<参考・引用>
キユーピー公式HP「育児食の生産・販売終了のお知らせ」
(山口弘剛)
Publisher By おたくま経済新聞 | Edited By 山口 弘剛 | 記事元URL https://otakuma.net/archives/2025061208.html