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朝8時から立ち飲みできる福岡・大濠公園南側のコーヒー&ワインスタンド

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福岡市民のオアシスとして、またジョギングやウォーキングのコースとして親しまれている大濠公園の南側エリア。国体道路と城南線が交わる「大濠1丁目」交差点の角にあるコーヒー&ワインスタンドが「ÉCRU(エクリュ)」です。
営業時間はなんと朝8時から夜の11時まで。以前は天神・親不孝通りの近くで約3坪の小さなスタンドとして営業していましたが、昨年9月現在地に移転して、早朝からスペシャルティコーヒーと自然派ワインが立ち飲みできる店としてリニューアルオープンしました。

多くの車が行き交う幹線道路からも見通せるガラス張りの店内は、奧の壁一面にワインセラーが設えられています。実はこの店、立ち飲みのコーヒースタンド・ワインバーに加えた第3の顔として、自然派ワインの品揃えで定評のある「とどろき酒店」から仕入れるワインのセレクトショップでもあるのです。セラーの右側4分の1ほどは販売用のワイン、そして左側には店頭で飲める約2000本ものワインがストックされています。

しかし、天神や博多駅などのビジネス街ならいざ知らず、この場所に朝8時から訪れるのはどんな客層なのでしょうか? 店主の原田達也さんによると、「朝は大濠公園を散歩したり、ジョギングした帰りにコーヒーを飲みに寄ってくださるお客さんが多いですね。中には朝からシャンパンを注文されるご近所のマダムもいらっしゃいます(笑)」とのこと。週末や休日は、わざわざ県外から訪れるコアな自然派ワインファンも多いそうです。

今回はちょうど日が暮れる頃を見計らって、ワインを飲みに行くことに。カウンターに着くと「どんなのにしますか?」と訊かれるので、まずはオススメの白ワインをオーダーしました。原田さんが選んでくれたのは、国産ワインから山梨を代表するブドウ品種・甲州を使った白ワイン。醸造元である「共栄堂」の小林剛士さんが造るワインは、そのクオリティの高さに比して驚くほどリーズナブルで、毎年あっという間に売り切れるそうです。フルーティな香りにクリーミーな風味があり、何とも好みな1杯でした。

続いて2杯目は、原田さん激推しという「クロ・デュ・テュエ・ブッフ」の赤ワインをオーダー。醸造元のティエリー・ピュズラー氏はロワールを代表するヴァンナチュールの造り手で、そのピノノワールは「下町のロマネコンティ」とも称され、グラスで気軽に飲める店はそうそうありません。美しいルビー色の液体が、スルスルと喉を通っていきます。

スペシャルティコーヒーはエスプレッソ(シングル350円〜)が中心で、単一農園、単一品種の豆を使用しています。写真の「エクリュラテ」(650円)など、ラテだけでも5種類以上あり、多彩な風味のコーヒーが楽しめます。また、10月16日にすぐ隣にオープンしたばかりの系列ベーカーリー「南西堂」のパンもあり、コーヒーやワインのお伴に食べることができます。

通常は1階の立ち飲みスタンドのみですが、実は2階にも着席できるスペースがあり、月に1回程度「裏ÉCRU」としてスポット営業をしています。毎回テーマに沿ってセレクトした自然派ワインが楽しめるので、興味のある人はÉCRUのインスタグラムでチェックしてみてください。

ÉCRU(エクリュ)
福岡市中央区草香江1-8-15
092-406-5834

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