緊急消防援助隊を派遣 大船渡林野火災で3市から
岩手県大船渡市で発生した林野火災を受け、海老名市と座間市、綾瀬市の消防本部は3月3日、緊急消防援助隊を現地に派遣した。
緊急消防援助隊は、総務省消防庁から神奈川県に出動要請を受けた対応。県内の消防本部92隊から345人が緊急消防援助隊神奈川県大隊として出動しており、3市消防本部からはそれぞれ消火隊5人、後方支援隊2人を派遣した。
海老名市消防本部では同日午前11時に出発式が行われ、隊員7人が出席。佐藤幸博海老名市消防署長に出動報告を行った。3市の緊急消防援助隊は神奈川県消防学校(厚木市)から現地に向かい、4日午前0時過ぎに宿営地を置く気仙沼市に到着。同日朝から被災地で消火活動にあたっている。
大船渡市の林野火災は2月26日に発生し、現在も延焼が続いている。岩手県が3月4日午前6時に発表した被害状況によると、焼損面積は約2600ヘクタールに拡大。人的被害は男性1人が亡くなった。
大船渡市では1896世帯4596人に避難指示が出されており、このうち1213人が避難所生活を送っている。
海老名市消防本部によると、緊急消防援助隊の派遣期間は現時点で未定という。