米価高騰の原因は「日本人が米を食べなくなったから」古谷経衡が見解を語る
お笑い芸人の大竹まことがパーソナリティを務めるラジオ番組『大竹まことゴールデンラジオ』(文化放送・毎週月〜金曜13:00~15:30)5月26日の放送では大竹とジャーナリストの森永康平氏が、米価の高騰を抑えるため、政府が備蓄米を任意の業者との「随意契約」で放出する手続きに入ったことに関する朝日新聞の記事を取り上げた。
大竹まこと:大きな打ち上げ花火を上げたけれど、これ通りに行くかというのはまだ見通せないね。今までの農林水産省と、JAと、農林族のトライアングルがあるからこれがうまくいくかというのは……どう思います?
森永康平:五分五分だと思いますよね。ようやくJA等々が入札を独占していたという部分に目が向いたのは前進だと思うんですよ。ただ、現状それで米価がどのくらい下がるかというのは難しい問題で……ちなみに欲しいときに、米を作る体制にないというのは政府の減反政策の結果であります。減反政策を何故やっていたかというと米の消費量よりも生産量が多かったため米が下落することを防いで農家を守るためだったんですね。米を作らない代わりに補助金をあげる。そして米の生産量を少なくして消費量に近づける。そうするとコメの価格は値崩れしませんよね。何故このような政策が続けられてきたかというとひとえに日本人が米を食べなくなったからなんですよね。1962年あたりがピークだったんです。1人110キロ消費していたのが今は50キロです。今相対的に米の値段が高くなっているんですけど、消費量は半分以下になっているので総量としてはそんなに変わっていないのかもしれない。
僕は米をみんなで食べるしかないと思っていて。そうしないと、お米を生産しようという農家さんの意欲も無くなれば、今後農家さんが生活していけるだけの売り渡し価格になるという保証もできないじゃないですか」
大竹「農家の平均年齢が69.5歳というところで、儲からないからもう後を継ぐなと言われているわけです。そういうのの悪循環がずっと続いてきたということですよね」