犬が寝ぼけている時にみせるかわいい行動5つ 思わず笑ってしまうその仕草とは?
犬が寝ぼけている時にみせるかわいい行動
愛犬が起きたばかりでぼーっと寝ぼけている様子は、いつもにもましてとても可愛いですよね。
この「寝ぼけている」という状態は犬も人間と同じような状態なのでしょうか。
そこで今回は、犬が寝ぼけている時にみせるかわいい行動について解説します。愛犬が寝ぼけている時にも同じような行動が見られるでしょうか。
1.ボーッとした表情で辺りを見回す
人間が寝ぼけているときと同じように、目を半開きにしたようなぼーっとした表情で、辺りをキョロキョロと見回します。
すぐには状況を把握できず、不安げな表情のまま、必死に理解しようとしている様子がかわいらしくて、つい笑みをこぼしてしまう飼い主さんも多いのではないでしょうか。
2.びっくりしたような表情で固まる
旅行などで、いつもとは異なる環境で寝ていることもあります。そんなときはなおさら状況を把握できず、焦るのを通り越し、びっくりしたような表情で固まってしまうこともあります。
そのあまりにも人間臭い表情に笑ってしまうかもしれませんが、優しく「どうしたの?昨夜はお泊まりしたんだよ」などと声をかけ、安心させてあげましょう。
3.声を出す
決して大きな声で唸ったり吠えたりするわけではありませんが、時々「ワフッ」といったような声のようなため息のような鳴き声を上げる子もいます。
ちょっと間が抜けたように見え、この様子も飼い主さんから見ればかわいくて仕方ないでしょう。
もしかしたら、「ここどこ?」という気持ちが声になって出てしまったのかもしれませんね。
4.よろよろと歩く
深い眠りに入ってはいるものの、身体は緊張が残っている状態なので、起きてすぐに様子を探ろうと、ヨロヨロしながらも歩き出す子もいます。
中には、そのまま水飲み場まで行って水を飲み、また戻って寝てしまったなどというエピソードもよく耳にします。
5.思うように身体を動かせない
寝ぼけているときの動きは、浅い眠りから覚めたときとは異なり、あまり思うように身体を動かせないのも特徴的です。
よろけるだけではなく、壁などにぶつかったり、ドアのない方に歩き出す子もいます。
特に、旅先などの慣れていない場所の場合は、飼い主さんがサポートしてあげましょう。
犬と人の睡眠のしくみの違い・共通点
犬の睡眠に関する研究は、人と比べるとまだあまり進んでいるとは言い難い部分が多いです。人の睡眠の研究のように、睡眠中に脳波やMRIなどで計測を行ったり、起きた直後に「夢を見ていたかどうか」の夢日記を書かせたりすることが難しいからです。
しかし、犬と人の脳の構造は似ている部分が多く、「ノンレム睡眠」や「レム睡眠」というような睡眠のパターンや睡眠中の寝言など、犬と人の睡眠についてはよく似ていると思われる点が多いのも事実です。さらに、目覚めた直後の寝ぼけたような行動も、よく似ている点のひとつです。
ちなみに、人の睡眠の研究でわかっている睡眠のパターンをまとめると、下記になります。
1.覚醒期:目を閉じて起きている状態
2.睡眠第1段階:うとうとしている状態
3.睡眠第2段階:浅い眠り
4.睡眠第3段階:深い眠り
5.睡眠第4段階:さらに深い眠り
6.レム睡眠:眠りは深いが脳は活発に活動している状態
7.覚醒:2〜6を数回繰り返したのちに目を覚ます
6のレム睡眠は、身体は弛緩して休んでいますが脳は比較的活発に働いている状態で、人はこのときによく夢を見ていることがわかっています。このとき、人も犬も眼球が急速にキョロキョロと動きます。この眼球運動(Rapid Eye Movement)から、「レム睡眠」と名付けられました。
2〜5までは「ノンレム睡眠」と言い、脳は休んでいますが身体は緊張した状態です。そのため、この段階のいずれかで目を覚ました場合、身体は比較的すぐに反応します。ただし4と6は眠りが深く、外的刺激ではなかなか目覚めにくいことがわかっています。
人は2〜6を90分程度のサイクルで数回繰り返し、一度に6〜8時間ほどの継続した睡眠をとります。しかし、犬の2〜6のサイクルは30〜40分程度で、長くても2時間程度で目を覚まします。
一方、犬の睡眠では、この短い睡眠を一日に数回繰り返し、トータル12〜18時間ほど眠ることがわかっています。
まとめ
今回は、犬が寝ぼけている時にみせるかわいい行動について解説しました。
愛犬は何をしていてもかわいいものです。何かの拍子で深いノンレム睡眠から目覚めてしまい、状況を把握できずに寝ぼけたような行動をしてしまう愛犬を見ると、愛しさが倍増するという飼い主さんも多いのではないでしょうか。
愛犬の寝ぼけている様子は、たまに見られる程度であれば心配ありません。しかし、あまり頻繁に寝ぼけるような場合は、体調不良や睡眠不足、睡眠リズムの乱れなどを抱えているかもしれません。心配な場合は、かかりつけの動物病院で相談してみると良いでしょう。