20代対象の採用活動...51.4%が「Z世代ならではの価値観」感じる 学情調査
学情は2025年5月21日、企業・団体の人事担当者を対象に、「20代を対象とした採用活動」についてのインターネットアンケートを実施し、その結果を発表した。
「キャリアや成長に対する意識が明確」「タイパ重視」の声
学情によると、キャリア採用(経験者採用)の拡大に伴い、20代を対象にした採用を強化する企業が増える傾向にあるという。そこで、1990年代半ばから2012年生まれの20代の「Z世代」に対し、企業はこの世代のキャリア意識をどのようにとらえているかや、積極採用のために取り組んでいることについて調査した。
20代を対象とした採用活動において、「Z世代」ならではの価値観の違いや変化を感じるか。これについて聞くと、「感じる」と回答した企業は51.4%だった。
具体的には、「キャリアや成長に対する意識が明確」、「安定した環境で自身の成長を求めたいバランス型」、「成長意欲は高いが受け身」、「社会貢献への意欲が高い」、「ワーク・ライフ・バランス重視」、「仕事よりプライベート優先」、「タイパ重視」、「基本ネットで検索し、対面での質問をする頻度は低い」、「マニュアルがないとできないが、トリセツがあるととても素直に作業する」、「会社への帰属意識が希薄」、「転職が当たり前」といった声が寄せられたという。
応募数向上のために取り組んでいること・取り組みたいこと(複数回答可)を聞いたところ、最多は「求人情報の記載内容見直し」で53.3%。次いで、「これまでに使用していない採用サービスの活用」43.8%、「自社採用ホームページの見直し」42.9%、「募集条件の見直し(給与や福利厚生の見直し)」36.4%が続いた。
調査は2025年3月24日~2025年4月16日、企業・団体の人事担当者を対象に、ウェブ上でのアンケートを行った。有効回答数は338社。