中村あゆみさん『趣味の1つ、スタッフワーク』
昼から夜へと生まれ変わる夕暮れのひと時……Magic Hour。そして、海と緑に囲まれた癒しのリゾートホテルの優雅なリラックス空間で、素敵な景色と音楽を楽しみながら、幅広いジャンルのお客様を迎え、さまざまな話題でトークする番組。
今月のゲストは、アーティストの 中村あゆみさん。
最上階10階にある 『エグゼクティブ オーシャンビュー テラス スイート 1007号室』で
東京湾を眺めながら、お話伺います。
今週も中村さんにさらに迫っていきます!
まずは、忘れられない経験のお話から、、、
海辺で実感、、、「世界一の幸せ者だな」
中村さんアーティストとして成長していく中で、“自分自身が有名になっている“ことを当時はそこまで自覚していなかったそう。そんな中村さんにとって思い出深いアルバムが1985年に発売された『Be True』でした。
中村:デビューしてからちょっと経って、同級生たちと海に行くことがあったんですよ。その頃って、カーラジオでみんな自分たちの好きな音楽を聴くっていうのがあって。そこで、一歩砂浜に歩き出したら、もう自分の曲があちこちで流れているんですよね!
要・近藤:へえー!!!
中村:この時に、こんなにたくさんの人が私の歌を聞いて下さっていて、それもそれぞれみんな『Midnight Kids』を聴いてる人も居れば『Be True』を聴いてくれてる人も居て、、、中でも『Be True』が多かったのでね。
要:うんうん
中村:自分にとってこれは、センセーショナルな出来事で。この時『世界一幸せだな』と思った瞬間でもありましたね。
経験がそのまま詩に…!?
中村さんはアルバム『Be True』の4曲目に入っている「ガールフレンド」の作詞を担当しており、21歳の時から自己プロデュースを経験されています。
中村:あれは初めてで拙くて、高橋研の直しが100回くらい入ってて(笑)お前これ日記じゃないんだからってこんこんと言われながら。なので辛かったけど、初めてやってみた、みたいな思い出がありますね(笑)
要:ご自身の経験がもとになった歌だったんですか?
近藤:残しておきたいことや、記憶にとどめておきたいことはメモして貯めたり、、、?
中村:というよりも、研さんが私の経験を聞いて書き留めていったりして、それがいつのまにか高橋研の詩になって出てきたり(笑)でもそれって私の経験じゃん!って(笑)あと研さんにこういうこと言ってたから、こんな風に書けば?って言われたり。
近藤:当時の歌詞をよくみると、中村さんの生活が垣間見るかもしれない!
中村:ほんとにそうなんですよ。「やせっぽっちのジョニーE.」とか、本当にボーイフレンドと別れて泣きながら話したことがそのまま詩になっているみたいなことが、よくありますよ(笑)
ジェットコースターさながらの人生、40歳がターニングポイント
中村さんのジェットコースターさながらの人生を送っていると話していましたが、芸能界に復帰した40歳がターニングポイントだそう。
中村:もともとあまりテレビに出ない人だったんですけど、改めてもう一回自分の場所が欲しいから、復帰の時はもう本当にいろんなテレビに出ます!と。
要:うんうん
中村:そしたらですね、私がデビューした時に、コードを持って這いずり回っていた人たちがプロデューサーになっていたりね、、あゆみさん出るなら僕応援するよ!って言ってもらえて、色々なところに出していただいてね。それで小さくですけど自分の場所ができるようになりましてね。
要:この経験によって、また歌の世界が広がったということですが、、、
中村:もう、物事ってなにも一人じゃできないんだなって。若い頃、売れていた時って毎日のスケジュールをこなすことに必死で、ありがたみを感じられていなかったなって。
要:うんうん
中村:やっぱり本当に何もかも失った時、人って初めてわかるんですね。本当に大事なものは何かって。来た仕事は倍にしてお返しする。そういう覚悟が改めて決まったというか。40歳は、若い頃できなかったことを頑張ってやろうと思った時期でしたね。
そんな中村さん、この時期に支えてもらった言葉があったそう。
中村:小倉智昭さんとかに『デビューしたころより、今の方がいいね』って。私にとってすごい救いの言葉でしたね。
趣味はスタッフワーク!
中村さん、Instagramのプロフィールなど『趣味』の所に“スタッフワーク”と書かれていますが、ほんとうに色々なことを自分でなさっているとのこと。
スポンサーやゲストへの交渉の段階から、イベントに関わっています。
中村:こうやってスタッフの皆さんが用意してくださるんだなっていうこともわかるのでね。ステージに立つ人間としても、この経験は全然違いますね。その苦労を知らないでいるよりも、知れてよかったなと。
(TBSラジオ『要 潤のMagic Hour』より抜粋)