「ゾフ」を展開するインターメスティックの第1四半期は大幅な増収増益も海外事業は足踏み
アイウェアブランド「ゾフ(Zoff)」を手掛けるインターメスティックは5月8日、2025年12月期の第1四半期決算を発表した。売上高は116億8000万円(前年同期比12.3%増)、営業利益は18億9700万円(同47.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は13億800万円(同63.3%増)だった。売上高、利益ともに2桁成長と好調を維持している。
アイウェア業界では、眼病予防の観点から紫外線で色が変わる調光レンズや、紫外線をカットするサングラスなどのマーケットが年々、拡大している。インターメスティックの第1四半期は、「ジャーナル・スタンダード(Journal Standard)」などとの新商品が好調だったことに加えて、調光レンズなどの紫外線対策商品が好業績を牽引した。
国内外で比較してみると、インターメスティックは3月末時点で国内で311店舗を展開しており、国内事業の売上高は115億2700万円、営業利益は18億8700万円と好調だった。海外では香港で16店舗、シンガポールで5店舗を展開しており、海外事業の売上高は2億2700万円、営業利益は1000万円だった。香港は景気の低迷や為替の影響があり、シンガポールは景気の減速傾向が見られ、インターメスティックの業績にも影響があった。国内では1店舗あたり平均約3700万円の売上高だが、海外店舗は約1000万円であり、海外事業は収益力に課題がありそうだ。
インターメスティックの2025年12月期の連結業績予想は、売上高は493億3000万円(前年比10.0%増)、営業利益は55億1400万円(同10.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は37億5000万円(同6.7%増)としている。
なお、インターメスティックは決算発表の前日に、女性従業員の約1600人を対象に子宮頸がんの主な原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染有無を手軽に確認できる検査キットを配布すると発表している。国内企業では初となる大規模な導入となる。